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デジタル機器の 災害対策 マキタバッテリー

デジタル機器の 災害対策
マキタの リチウムイオンバッテリー
 
身の回りに、USBポートから充電して稼働する【 DC-5V 】ベースのデジタル機器が溢れている。もしこれら機器のバッテリーが無くなり、且つ、充電できなくなると、「日常生活にどの程度の不自由さをもたらすのか」と考えると心配でたまらなくなる。
 
 
以下、デジタル機器に対する最小限の災害対策を行った記録。
 

 

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いつ発生するかわからない災害に対する備えは、
 ①.家具の転倒防止対策。
 ②.飲料水や食料の備蓄。
 ③.非常用持ち出しバッグの準備。
 ④.家族の安否確認方法。
 ⑤.避難場所や避難経路の確認。
等、大地震を念頭に置いた対策が強調されがちだが、近年の、風(台風)や水(大雨)といった災害の種類や規模の拡大も相まって、なかなか難しい。
 
東日本大震災でのライフライン復旧日数。
電気の復旧は1週間
・水道の復旧は3週間
・ガスの復旧は5週間
 
 
せめて、停電が発生した場合の通信手段の確保=情報インフラだけでも確保しようと、対策してみた。
 
 
1. 明かりの確保:ライト・ランタン
 
停電対策のトップは、ライト。明かりがないと何処に・何があるかも探せない。中途半端なライトはいくつも手元にあるが、いざという時に役立つ、強力で頼もしく、室内照明としても長時間使えるものにしたい。
 
色々調べて検討した結果、電動工具メーカーの「マキタ」から発売されている14.4V/18V共用のバッテリーを使用する、【 マキタ(Makita)  充電式LEDワークライト ML807 】 を選択した。これなら、暗いところでの作業にも使えるのではないかと、早速購入。
 
このライトは、360°を照らし、メインLED 20灯 でも 約14時間は持つ。
 
点灯してみると、驚くほどの明るさで、食卓のテーブルの上に吊るしてみたが、6人程度が食事をするにも十分の明るさだった。
 
先端のライトは、強力な「懐中電灯」としての役割を果たす。
 
3段階の電源スイッチが付いている。メインLEDを 10灯にすると 180°照射になり、横向きに倒せば作業の手元を照らすのに便利で、十分な明るさが確保できる。
 
このライトには、USB端子も搭載されていて、スマホなどの充電もできる。
 
USB用のスイッチがあり、USB使用時にはこのスイッチ兼ライトが点灯する。
 
ML807 ライト
・360° 全周囲を照らせるタイプなので、真下はあまり明るくないが、寝かせれば問題ない。
・バッテリーが下部についていて重量があるので、テーブルに置いても安定感がある。
・フックが付いており、高い場所から吊るして使用できる。
 
 
2. デジタル機器の充電に使用できるバッテリー
 
14.4V/18V共用のライト ML807 を購入したので、バッテリーは【 18V 】に統一することにした。
 
マキタ リチウムイオンバッテリー BL1860B 18V 6.0Ah を購入。
 
このバッテリには★マークがついており、バッテリ保護機能が付いている。
 
チェックボタンを押すと、バッテリ表示ランプの数で残容量が数秒間表示される。
 
点灯数とバッテリ残量。
ランプが4つ点灯・・・バッテリ残量75%~100%
ランプが3つ点灯・・・バッテリ残量50%~75%
ランプが2つ点灯・・・バッテリ残量25%~50%
ランプが1つ点灯・・・バッテリ残量0%~25%
ランプ1つが点滅・・・バッテリの充電が必要
左2個のランプと右2個のランプが交互に点灯した場合は、バッテリの異常。
 
この BL1860B バッテリでの、ライト ML807 の点灯時間。
 
確保したバッテリー:BL1860B 18V 6.0Ah ・・・ 3個
・メモリ効果がないため、継ぎ足し充電が可能。
・自己放電が少ないため、長期保存に強い。
 
 
3. USBアダプター
 
マキタには、バッテリーからUSBの 5Vが取り出せる「アダプター」まで用意されている。
 
これにバッテリーを装着すれば、スマホの充電できる。
 
USBアダプタ ADP05 の裏面。ここにバッテリーをスライドしてはめ込む。
 
ADP05 に、バッテリーを装着した状態。
 
USB端子が2つあるので、iPadとスマホが同時に充電できる。
 
確保できた USB端子
ライト ML807 の USB端子・・・・・ 1個
USBアダプタ ADP05 の USB端子・・ 2個
 
 
4. バッテリーの充電器
 
バッテリーを購入すれば、充電器が必要になる。
 
充電に要する時間が長いと、いざという時に都合が悪いと思われるが、急速充電にするとバッテリーの発熱を冷やすためのファンが必要になる。ファンを搭載した急速充電器は、結構な騒音レベルになり、周りに迷惑がかかるのではないかと、あえて「マキタ 充電器DC18SD 直流7.2-18V DC18SD」を購入した。
 
マキタ(makita) 充電器DC18SD 直流7.2-18V DC18SD。
縦:151mm、横:183mm、高さ:88mm と、相当大きい。
 
充電器にバッテリーを装着し、充電中の様子。
 
充電には 2時間ほどかかるが、全く音がしないのが良い。
【リチウムイオンバッテリ】
 約30分:[1.5Ah] BL1415N、BL1815N
 約60分:[3.0Ah] BL1430、BL1830
 約90分:[4.0Ah] BL1440、BL1840
約110分:[5.0Ah] BL1450、BL1850
約130分:[6.0Ah] BL1860B
 
 
5. 最小限の災害対策:まとめ
 
これで、デジタル機器に対する最小限の防災対策は出来た。
 
しかし、これらのツールを日常的に使用する機会は全くと言っていいほどない。
 
その為、忘れて長期間放置することになり、いざという時にバッテリーが充電されておらず、役に立たないということになるのではないか。
 
そこで、せっかく購入した高価なバッテリーを日常的に役立てるためという名目で、さらなる投資をすることになった。
 
 
6. バッテリーの日常的活用 その-1:充電式クリーナ
 
「コードレス掃除機」があると、チョット使いたいときにサッと取れ、コードがないから扱いやすく、本体も軽いので便利。それに車の室内の掃除等、外でも使える。・・・と購入理由を並べ、納得しようとしていたら「空港や新幹線の中の清掃スタッフさんもマキタのクリーナーを使っている 」という記事で、即断即決。
 
集塵方法が カプセル式 の、マキタ 充電式クリーナ 18V CL180FDZW を選ぶ。
小型で、軽い。
 
バッテリー装着部分。
 
さらに、ごみ捨てを簡単にすべく「サイクロンアタッチメント」も購入した。
 
 
ところが、「サイクロンアタッチメント」を装着すると、パイプが長くなりすぎて使いずらい。
 
パイプを、「サイクロンアタッチメント」の長さ分【 15cm 】をカットした。
 
このままだ、「サイクロンアタッチメント」のパイプ部分に挿入できないので、カットした面に、鋸で十字の切込みを【約 3cm 】入れる。すると、先が絞れるのでテーパー状になり、サイクロンアタッチメントに挿入可能となる。
 
これでパイプの長さが元通りになり、最適な使い勝手になった。
 
マキタ 充電式クリーナ 18V CL180FDZW
・18Vバッテリーなので、パワフル。
・カプセル式なので、ひねって外すだけでゴミ捨てが簡単。
・トリガ式なので、使いたい時にのみスイッチをON / OFFできる。
・LEDライト付きなので、暗い場所でも作業ができる。
 
 
7. バッテリーの日常的活用 その-2:充電式ブロワ
 
充電式クリーナを買ったら、玄関や庭の掃除が出来るブロアも揃えたくなった。特に田舎の墓参りに行く時、いつも落ち葉が多く掃除に困っており、ブロアがあれば楽ではないかと考えた。
 
ブロワーとは。
強制的に強風を作り出し、主に機械などのゴミを強制的に飛ばす道具 
 
マキタ 充電式ブロワ 18V UB182DZ を購入。本体の左に吸い込み口があり、ここにノズルをつけかえて、元のノズル位置に付属の集塵バッグを取り付ければ、集塵機として使用することもできる。
 
ブロア風量が切り替えられる、三段階スイッチが付いている。
 
充電式ブロワ UB182DZ
・箒が使いづらい玄関や庭のゴミ飛ばし。
・落ち葉飛ばし。
・洗車時の水切り。
等、多くの用途が考えられる。
※お墓の掃除で、このブロアで落ち葉飛ばし、箒で仕上げをすると、
 → 掃除に要する時間が大幅に短縮された。
(但し、電池の持ちが短いので2個以上の持参が必要。)
 
吹き飛ばし力と、1充電あたりの連続使用時間。
 
8. WebサーバーのUPSとして使用できないか?
 
当ブログは、Raspberry PI で構築した Webサーバーで運用している。
Raspberry PI の電源は、【 DC-5V 2A 】をUSB端子で供給するタイプ。
 
モデムやルーターは、【 DC-12V 】だが、マキタの18Vバッテリーから AC100Vを取り出せば問題ない。
 
次の課題:Webサーバーの停電対策。
 

以上。
(2019.01.21)

 

 

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