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Synology NAS HDDの組み込みと DSMのセットアップ

Windows PC 関連ノウハウ
Synology DiskStation「DS218+」
HDDの組み込みと DSMのセットアップ
 
自宅のパソコンは、各階・各部屋にあり、長年、それぞれを用途別に使い分けてきた。又、これらパソコン間でのデータの授受のために、Raspberry Pi で構築したNASを使用してきた。しかし、最近はブログの記事を書くことが用途の8割をも占めるまでになり、且つ、データ量も大幅に増加してきており、それぞれのパソコン間でのデータ共有が煩わしくなってきた。
 
 
そこで・ついに、本格的なNASの導入に踏み切った。
 

 

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1. NAS導入の目的
 
1.『SDFomatter』による、消去事故を無くす。
→ HDD、SSD、USBメモリースティック等、PCに外付け(USB)している機器を全て取り外して、安全を確認して『SDFomatter』を実行しているが、この手間を「NAS」で解決したい。
(Raspberry Pi 用のマイクロSDカードを、頻繁にフォーマットしている。)
 
2.PC毎の作業を固定しない。
→ ブログの記事作成についても、サイトごとに使用するPCを分けているが、【どのPCからでも・どのサイトの記事でも】更新可能にする。
 
3.ビジネス用のファイルを、外出先と共有できるようにする。
→ 外付けのSSDを持ち歩かないようにし、且つ、ファイルの同期化を不要にする。
 
4.Raspberry Pi で構築したNASを廃止し、RAIDのレベルを上げる。
 
 
 
2. 購入品と選択理由
 
NASキット。
Synology DiskStation DS218+/JP
2ベイ / デュアルコアCPU搭載 / 2GBメモリ搭載
 
 

 
キットにした理由:
NASキットは、容量が不足しも本体はそのままで、HDDのみ取替ができる。もし、HDDが壊れたとしても同様。
 
RAID 1:
2台のドライブを使用して、片方をもう片方にコピーするので、万が一、HDDが壊れてもデータが消滅しない。但し、使える容量は1台分になる。
SHR:
ドライブ構成に応じて最適な動作モードが自動的に選択される。2台の場合、RAID1とほぼ同じ状態になる。
 
「DiskStation Manager」:
「Synology」で採用されている独自OS「DiskStation Manager」には、NAS導入の目的を満たす全てのサービスが詰まっている。
 
「DS218+」:
メモリ「2GB」に加え、拡張して最大6GBまで増やすことができる。
ファイルシステムとして「Btrfs」を選ぶことができたり、メールサーバ、仮想サーバとしても利用できるので勉強になる。
 
 
HDD。
Western Digital 内蔵ハードディスク 3.5インチ
WD Red NAS用 HDD 3TB WD30EFRX 5400rpm 3年保証
 
 
 
NAS専用で、且つ、Synologyも推奨。
 
 
 
3. HDDの組み込みと電源投入
 
DiskStation DS218+ の到着。
 
同時に購入した、Western Digital HDD も到着。
 
DiskStation DS218+ の開梱と外観。正面には、保護カバーが付いている。
 
正面のパネルを外すと、HDDベイが現れる。
 
上部のつめを押しながら引くと、トレイが取り出せる。
 
トレイには、左右にHDDを固定する板がセットされているので、これを取り外す。この板の突起を、HDDのネジ穴に合わせて固定する。
 
HDDをトレイに乗せて、左右の板をセット。
 
HDDを、ドライブベイに挿入。
 
HDDを、左右2台セットして完了。
 
前面パネルを戻し、LANケーブルを接続して電源を投入。
 
DiskStation DS218+ のインジケーターと、各部の名称。
 
 
LAN上の位置に注意
LAN内であれば何処でもよかろうと、LANケーブルを接続したが、Webサーバが接続されている位置より上位(ルーター側に近い方)に接続した所、『DiskStationにアクセス』するとWebサーバーへのアクセスが中断された。
 
 
 
4. DiskStationのセットアップ
 
DiskStation DS218+ のインジケーターが正常であることを確認したら、ブラウザーのアドレスバーに「find.synology.com」と入力する。と、LAN内にあるSynology製のNASが検出され、次の画面が表示される。
 
「接続」をクリックすると、ライセンス合意書が表示されるので、同意にチェックを入れ「OK」をクリックする。
 
ようこそ! 画面が表示されるので、「設定」をクリックする。
 
「今すぐインストール」をクリックすると、最新版のDSMがダウンロードされてインストールが始まる。この場合、RAIDモードは『SHR』になる。RAIDモードを自分で設定する場合は、「手動インストール」を選ぶ。
 
インストールが始まると、「ハードディスクの全てのデータは削除されます。」という警告が出るので、「OK」をクリックする。
 
DiskStation Manager のインストールが始まる。
 
DiskStation が、再起動される。
 
DS218+の「管理者アカウントを作成」画面になる。「サーバー名」には他の機器から見た際のNASの表示名を、「ユーザー名」と「パスワード」にはNASへのサインインに使うものを入力する。
 
「QuickConnect の設定」画面になる。NASにインターネット経由で接続する際の「QuickConnect ID」を設定するが、このためには「Synology アカウント」が必要であり、ここで同時に登録が出来る。
 
参考:
 
「Synology 推奨」のパッケージをインストール。
 
「プライバシーに関する声明」に合意する。
 
すべての設定が完了。「移動」をクリックするとDSMのクイックガイドツアーが始まる。
 
DSMのクイックガイドツアー。
 
DSMのクイックガイドツアー。
 
DSMのクイックガイドツアー。
 
DSMのクイックガイドツアー。
 
DSMのクイックガイドツアー。
 
DSMのクイックガイドツアー。
 
 
 
5. File Station の操作
 
DSMのクイックガイドツアーが終了すると、DSMのデスクトップ画面になる。
 
右上に、ネットワークに関するワーニングが表示された。
Ethernet 速度が 10/100Mbps しかないことを検出しました。
今まで放置しておいた、LANケーブルのカテゴリーや、スイッチングHUBのスピードを見直すことにした。
 
「File Station」をクリックする。
 
「File Station」では、NAS内のフォルダーやファイルの管理が行える。
 
 
 
6. ネットワークドライブの割り当て
 
エクスプローラーでのファイル管理。
従来通り、エクスプローラーでNASにアクセスした場合、「ネットワークドライブ」を使う。 
 
エクスプローラーで「PC」を開くと、ネットワークに Synology NAS が表示される。
 
エクスプローラーの「PC」画面の上部にある、「ネットワークドライブの割り当て」を選択する。
 
割り当てるドライブ文字と、接続したいNASのフォルダーを指定する。
 
「ネットワーク資格情報の入力」が求められるので、NASへのアクセスのために設定した、ユーザー名とパスワードを入力する。
 
「ネットワークドライブ」が設定できた。このショートカットをデスクトップに作っておけば、NASに簡単にアクセスできる。
 
エクスプローラーで「ネットワークドライブ」を開いた例。
 
 
 
7. セットアップ後のNASの状態
 
画面左上にある「メインメニュー」を開き、「ストレージマネージャ」をクリックする。
 
ちなみに、「ストレージマネージャ」を右クリックすると、アイコンをデスクトップに追加出来る。
 
「ストレージマネージャ」の「概要」タブが開く。
 
「ボリューム」タブを開いて見る。
 
NASの状態。
RAID タイプ:Synology Hybrid RAID(SHR)
ファイルシステム:btrfs
使用済みドライブ:2 - 1台分の 2.6 TB になっている
 
ファイルシステム:btrfs(B-tree file system)
『ビーツリー』 エフエスと読むは、Linux向けのコピーオンライトのファイルシステム。
NASにとって最も重要なことは「データが失われない」ことで、Btrfsには多くの「データを護る機能」が標準で備わっている。
 
 

以上。
(2019.05.19)

 

 

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