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Ubuntu 22.04 Ubuntuのフォルダに Windowsからアクセスする

Windows PC 旧型PCの活用事例
Ubuntu Desktop 22.04 LTS
Ubuntuのフォルダを Windowsと共有する
 
Windows PC だけでなく Linux PC も併用していると、Windows と Linux 間でファイルを共有したいケースが多々ある。幸い、Ubuntu 22.04 では「Public(公開)」と言う共有の仕組みが用意されている。
 
 
以下、Ubuntu のフォルダに Windowsからのアクセスを可能にした記録。
 
 

 

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1. Public(公開)フォルダーの共有設定
 
Ubuntu 22.04 では
ローカルネットワーク上で、フォルダーやファイルを共有する仕組みが提供されており、 簡単に他のPCとフォルダーやファイルをやりとりできる。
 
「Ubuntu」では、ホームフォルダー内に「Public(公開)」と言う名のフォルダーが配置されている。この「Public(公開)」フォルダーを右クリックして、「プロパティ」を選択する。
 
「Public の プロパティ」画面が開くので、「ローカルネットワーク共有」タブを開く。
 
【このフォルダーを共有する】にチェックを入れると、「共有サービスがインストールされていません」が表示されるので、「サービスのインストール」をクリックする。
 
「ソフトウェアの追加インストールを行いますか?」画面が表示されるので、’samba’の「インストール」をクリックする。
 
パスワードが求められるので、入力する。
 
変更が適用される。
 
インストールが完了すると、「Public の プロパティ」画面に戻るので、追加の入力とチェックを入れ、「共有を作成」をクリックする。
 
共有名:
ネットワーク上に表示される名称で、他のPCからはここで指定した名称でフォルダーが見える。
 
コメント:
ユーザー自身が設定するこのフォルダーの追加情報。
 
このフォルダー内でのファイルの作成・削除を他のユーザーに許可する:
この設定を有効にすると、他のユーザーはこのフォルダー内でファイルの作成や削除が行えるようになる。
 
ゲストによるアクセス:
この設定を有効にすると、ユーザー名およびパスワードによるユーザー認証なしで、このフォルダーにアクセスできるようになる。
 
「共有を作成」をクリックすると、次の画面が表示されるので「自動的にアクセス権を付加する」をクリックする。
 
「Public の プロパティ」画面の「アクセス権」タブを開くと、設定結果が確認できる。
 
「フォルダー内のすべてのファイルの権限を変更」を表示してみると・・・。
 
 
ファイルマネージャーのホームフォルダーに戻ると、「Public(公開)」フォルダーに「緑の共有マーク」が付加されている。
 
さらに、「他の場所」を表示してみると、「UBUNTU-SX2885」というボリュームが出来ている。
 
このボリュームを開くと、中に「Public(公開)」フォルダーが配置されている。
 
これが、他のPCとやりとりできるネットワークフォルダーになっている。
 
 
「他の場所」に表示されるフォルダー名「UBUNTU-SX2885」は、
Ubuntu のインストール時に「ユーザ情報設定」で行った、【コンピューターの名前】。
 
 
 
2. Sambaの設定
 
Public(公開)フォルダーの共有設定だけでは、 Windowsからのアクセスは出来ない。共有設定でインストールされた ’samba’ の設定が必要である。
 
Sambaユーザーアカウントの登録
 
先ず、Sambaに「ユーザーアカウント」を登録する必要がある。
ここで登録するアカウントとパスワードは、Windowsで「ネットワークドライブ」を設定する際の資格情報になる。
 
Sambaで、ユーザーアカウントの存在を確認するコマンドと登録コマンド。
sudo pdbedit -L
sudo pdbedit -a -u ubuntu
 
Ubuntu のユーザー名と同じ名前で登録した。
 
ユーザーアカウントの登録が完了すると、ホームディレクトリやドメイン名等、登録内容が表示される。
 
 
smb.conf の編集
 
続けて、Sambaの設定ファイル「smb.conf」の編集を行う。
 
smb.conf を編集するコマンド。
sudo nano /etc/samba/smb.conf
 
①.文字コードを設定する。以下の内容を追記。
unix charset = UTF-8
dos charset = CP932
 
②.アクセスを許可するネットワークの追記。
修正前 ; interfaces = 127.0.0.0/8 eth0 を次の様に変更。
interfaces = 127.0.0.0/8 192.168.11.0/24
 
設定をチェックするコマンド。
testparm
 
Sambaの再起動と自動起動設定コマンド。
sudo systemctl restart smbd nmbd
sudo systemctl enable smbd nmbd
 
 
 
3. Windowsでの ネットワークドライブの設定
 
エクスプローラーで、「ネットワークドライブの割り当て」をクリックする。
 
フォルダー名に「\\コンピューター名\public」と入力する。
 
Sambaに登録した「ユーザーアカウントとパスワード」を入力する。
 
エクスプローラーに「ネットワークドライブ」が表示される。
 
ネットワークドライブの「public」には書き込みが可能になっている。
 
「public」の中に、フォルダーを作成して見る。
 
 
 
4. Public(公開)フォルダを Ubuntuアプリで使う
 
Ubuntuのテキストエディタで、Public(公開)フォルダにファイルを保存して見る。
 
テキストエディタの「編集」から、「名前を付けて保存」をクリックする。
 
ファイルマネージャーが表示されるので、「ホーム」から「Public」を選択する。
 
Windowsから作成した「Windows-Ubuntu共有」フォルダーをクリックする。
 
「Windows-Ubuntu共有」フォルダーに「保存」をクリックする。
 
「Windows-Ubuntu共有」フォルダーに、ファイルが保存される。
 
 
「Public」フォルダーは「ホーム」フォルダーの配下にあるので、
NAS(ネットワークドライブ)より扱いが容易である。
 

 

以上。
(2022.09.13)

 

 

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