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Raspberry Pi + Volumio に Synology NAS を接続

Raspberry Pi 作品集
Volumio オーディオサーバー
音源を Synology NAS に一元化
 
Raspberry Pi に、Volumio の最新バージョン 2.915 をインストールし、音源を Synology NAS に一元化する。
 

Synology の NAS 側で「NFS」を利用可能にする設定が必要。
 
 
以下、Synology NAS を Raspberry Pi の Volumio にマウントした記録。
 
 

 

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1. オーディオサーバーの機器構成
 
 
オーディオサーバーの機器構成。
①.Raspberry Pi 2 Model B
②.Raspberry Pi拡張ボード D/Aコンバータ HAT for Raspberry Pi
  JustBoom DAC HAT JBM-001
③.パイオニア USBサウンドクオリティアップグレーダー
  BonnesNotes DRESSING APS-DR001
④.DAC HAT 専用ケース JBM-009
⑤.Synology DiskStation「DS218+」
 
 
 
2. Raspberry Pi に Volumio を導入する
 
 Volumio のダウンロードサイトから、最新のバージョン「2.915」をダウンロード。
 
zipファイルがダウンロードされるので、解凍した後、「img」ファイルを「Win32DiskImager」を使用してmicroSDカードに書き込む。
 
※:最近の【Raspberry Pi Imager】では、「Media player OS」→「Volumio」で最新の「img」ファイルを microSD カードに書き込むことが出来る様になっている。
 
microSDカードを Raspberry Pi に挿し込んで電源を入れると、Volumio が立ち上がる。
 
①.「Language」タブ。
パソコンのWebブラウザから、IPアドレス「http://volumio.local 」にアクセスすると、言語が「日本語」にセットされた画面が表示されるので、「Next」をクリックする。
 
②.「Name」タブ。
ラズパイのホスト名(hostname)を指定する画面が表示される。
デフォルトでは volumio になっている(http://volumio.local)ので、このまま「Next」をクリックする。
 
③.「Output」タブ。
使用するDACを指定する画面に遷移するので、' I have an I2S DAC ' を YES にし、「JustBoom DAC Boards」を選択して、「Next」をクリックする。
 
④.「Experience」タブ。
オプション設定を簡易版にするか / 詳細設定が可能なフルセット版にするか、を指定する画面が表示されるので、「I want the full set of options」を選択してフルセット版を指定した。
 
⑤.「Nertwork」タブ。
WiFiアクセスポイントへの接続設定の画面に遷移するが、有線LANで接続しているので、スキップする。
 
⑥.「Music」タブ。
ここで「新規のドライブを追加」が可能であるが、一旦スキップして初期設定を完了させる。
 
⑦.「Done」タブ。
初期設定の完了画面が表示され、寄付が依頼されるが・・・、「Account」をクリックする。
 
「Sign Up To MyVolumio」というサービスへの登録画面が表示されるが、登録しなくても良い。
 
画面の左側に、メニューが表示されるようになる。
 
 
 
3. Volumio の IPアドレスの固定化とSSH接続
 
Volumio の IPアドレスを固定化しておく。
→ Volumio への「SSH接続」の為。
→ Synology NAS の共有フォルダを NFS で利用可能にする
 「NFSルール」の設定の為。
 
画面の左側のメニューにある「Settings」をクリックする。
 
設定のメニューが表示されるので、「ネットワーク」を選択する。
 
「自動IP」をOffにし、固定IPアドレス、ネットマスク、ゲートウェイを入力して、「保存」をクリックする。
 
固定アドレスに関する確認メッセージが表示されるので、「Continue」をクリックする。
 
 
Volumio への SSH接続
 
一旦、Volumio をリブートする。
 
ブラウザから「http://volumio.local/dev/」にアクセスし、表示される画面のSSH欄にある「ENABLE」をクリックする。
 
Tera Term を起動し、IPアドレスとポート番号を入力する。
 
「既存の鍵を、・・・」にチェックを入れ、「続行」をクリックする。
 
ユーザー名、パスワード共に「volumio」を入力する。
 
Volumio への SSH接続がOKとなる。
 
 
 
4. Synology NAS の NFS サービスを有効化する
 
Synology NAS を Raspberry Pi に接続するためには、Synology の NAS 側で「NFS」 を利用可能にする設定が必要である。
 
Synology NAS のコントロールパネルを開き、「ファイルサービス」をクリックする。
 
「ファイルサービス」画面の、「NFS」タブをクリックする。
 
「NFS サービスを有効化」にチェックを入れ、「適用」をクリックする。
 
「ファイアウォール通知」が表示されるので、「OK」をクリックする。
 
元の画面に戻るので、「共有フォルダ」へのリンクをクリックする。
 
コントロールパネルから「共有フォルダ」をクリックしても良い。
 
Volumio で再生する音源ファイルがあるボリュームをクリックして、「編集」タブを選択する。
 
選択した共有フォルダの編集画面が開くので、「NFS 権限」タブをクリックする。
 
NFSルールの編集要領。
ホスト名または IP:Synology NAS のIPアドレス
特権:読み取り/書き込み
Squash:全ユーザーを admin にマップ
セキュリティ:sys
非同期を有効にする:チェック
非優先ポートからの接続を許可する:チェック
マウントしたサブフォルダへのアクセスを許可する:チェック
 
NFSルールの編集が出来たら、「保存」をクリックする。
 
共有フォルダの編集画面に戻ると、左下に「マウントパス」が表示されているのでコピーして置く。
 
「権限」タブをクリックし、Synology NAS ユーザーの「読み取り/書き込み」にチェックを入れ、「保存」をクリックする。
 
 
 
5. Volumio に Synology NAS のドライブを追加
 
 Volumio の画面に戻り、設定のメニューから「Sources」を選択する。
 
ネットワークドライブ欄の「新規のドライブを追加」をクリックする。
 
Synology NAS の「共有フォルダ」を設定。
エイリアス:何でも良い(音楽ライブラリに表示される名前)
NAS IP アドレス:Synology NAS のIPアドレス
パス:NFSの権限設定で表示された「マウントパス
ファイル共有の種類:nfs
ユーザー名:Synology NAS にアクセスするユーザー名
パスワード:Synology NAS のパスワード
オプション:入力不要
 
入力が完了したら、「保存」をクリックする。
 
マウントパス」で指定したSynology NAS の「music」フォルダがマウントされる。
 
画面の左側のメニューにある「音楽ライブラリ」をクリックすると、「NAS」が表示される。
 
「NAS」をクリックすると、設定した「エイリアス」名が表示される。
 
「エイリアス」をクリックすると、NASの「music」フォルダの内容が一覧表示される。
 
さらにファイルをクリックすると、楽曲一覧が表示される。
 
 
Volumio プレイリストの文字化け対策:
 
Volumio プレイリストの順番を変更する方法:
 
 
以上。
(2021.10.06)
 

 

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