サイトアイコン アラコキからの Raspberry Pi 電子工作

Raspberry Pi 4 Model B Raspbian Busterの インストール

Raspberry Pi セットアップ
Raspberry Pi 4 Model B 4GB
Raspbian Buster の セットアップ
 
『 Raspberry Pi 4 Model B 4GB 』を入手した。
 
これまで稼働してきた【 Stretch 】のSDカードで起動させてみるも、起動しない。
 
「Raspbian Buster with desktop」を書き込んだ【 Buster 】のSDカードを挿すと、すんなりと起動したので、続けてインストールした。
 
 
Raspbian Buster with desktop
Image with desktop based on Debian Buster
Version:September 2019
Release date:2019-09-26
Kernel version:4.19
Size:1123 MB
 
以下、【 Buster 】のインストール記録。
 
 

 

スポンサー リンク

 

 
 
 
 
スポンサー リンク
 
 
 
1. Raspberry Pi 4 Model B のスペック
 
製品仕様。
プロセッサ: Broadcom BCM2711 1.5GHz
      クワッドコア A72 ( ARM v8 ) 64 ビット SoC
メモリ: 4GB LPDDR4 SDRAM
Bluetooth : Bluetooth 5.0
WiFi : 2.4 GHz / 5.0 GHz IEEE 802.11ac
イーサネット:ギガビットイーサネット
USB : USB 2.0 ポート x 2 、 USB 3.0 ポート x 2
接続: 40 ピン GPIO ヘッダ
HDMI : micro HDMI ポート x 2 (最大 4Kp60 をサポート)
ビデオ: 2 レーン MIPI DSI ディスプレイポート、
     2 レーン MIPI CSI カメラポート。
オーディオ :4 極ステレオ出力およびコンポジットビデオポート
マルチメディア: H.265 ( 4Kp60 デコード)、
        H.264 ( 1080p60 デコード、
        1080p30 エンコード)。
        OpenGL ES 3.0 グラフィックス。
ストレージ: microSDカードスロット。
      オペレーティングシステムのロード及びデータ保存用。
入力電力: USB-C コネクタ経由で 5 V dc (最小 3 A )
      GPIO ヘッダ経由で 5 V dcPoE 対応( PoE HAT が必要)
動作温度 :0 ~ 50 ° C
 
Raspberry Piの、System-on-a-chip(SoC)の進化。
初代:Broadcomの「BCM2835」、CPUの動作周波数は700MHz
2代目:「BCM2836」、CPU動作周波数は900MHzになる
3代目:「BCM2837」、動作周波数も1.2GHzにアップ
3B+:「BCM2837B0」、CPUが12.GHzから1.4GHzへ
4代目:「BCM2711」、CPU: 1.5GHz、メモリ: 4GB に
 
 
Raspberry Pi 4購入の目的。
webサーバーとして利用している「Pi 3B」を、
「Pi 4B」にアップグレードすることで、
『サーバー応答時間の短縮(TTFB)』を行う。
 
Raspberry Pi の、CPU情報の調べ方。
cat /proc/cpuinfo
 
Raspberry Pi 3BでのCPU情報。
 
リビジョン番号一覧表
 
Raspberry Pi 4BでのCPU情報。
 
Raspberry Pi 4の、稼働環境。
(HDMI 0に接続しないと表示されない。)
 
①.Raspberry Pi 4Bは、放熱対策として、冷却ファンやヒートシンクが必要。
 
②.入力電力が、USB-C コネクタの「 5 V (最小 3 A )」になったので、新たな電源が必要。
 
③.映像出力端子が、HDMI Type-AからType-Dに代わったので、変換アダプタ が必要。(サンワサプライ AD-HD11MMC HDMI変換アダプタ ミニ&マイクロHDMI)
 
 
Raspberry Pi 4 の OS。

 Raspbian Stretch から Buster へ
Debian よりも Raspbian の Buster の方が先にリリースされたのは、Debian Buster で開発された Raspberry Pi 4 のビデオドライバ関連の新機能を Raspbian Stretch に移植するのが大変で、また、Debian Buster がほぼ完成していたからのようです。そのあたりは公式サイトのブログの Raspbian Buster についての記事に詳しく書かれています。

 
 
①.【Pi 4】は、「Stretch」では動作しない。
②.【Pi 3】でインストールした「Buster」が、【Pi 4】で動くか?
 → ファイヤーウォール「ufw」がインストールできなかったので、中断。
③.【Pi 4】でインストールした「Buster」が、【Pi 3】で動くか?
 → 【Pi 2B】で、正常に動作した。
 
 
 
2. Busterのセットアップ準備
 
microSDカード。
64GB の microSDXC を使用
 
Raspbian Buster。
Image with desktop based on Debian Buster
img ファイルをダウンロード
 
 
起動ディスクの準備。
従来通りの手順で実行。
①.SD Card Formatter でフォーマット(FAT32)
②.Win32DiskImager で書き込み
 
SD Card Formatter でクイックフォーマット。
 
Win32DiskImager で、imgファイルを書き込む。
 
 
参考:
 
 
 
3. Busterの初期設定
 
初期設定は、従来の【 Stretch 】と大差なく、いきなり立ち上がる X Windows のGUI 画面から始まる。

「Welcome」画面には、IPアドレスが表示される。「Next」をクリックする。
 
「Set Country」画面が現れる。
 
「Country」に【Japan】を設定すると、「Language」と「Timezone」が自動的に設定され、日本語化もされる。ここで日本語化すると、デスクトップが日本語化されるが、 CLI モードでは文字化けが起こる。
 
変更点。
「Use English language」というチェックボックスが追加され、【Japan】を設定しても「日本語化」が回避できるようになった。
 
「Change Password」画面が現れる。
 
ディフォルトユーザー ” pi ” のパスワードは、セキュリティ対策として変更すべきで、パスワードを入力し「Next」をクリックする。
 
「Set Up Screen」画面が現れるので、「Next」をクリックする。
 
「Select WiFi Network」画面が現れるので、WiFi を使用する場合は該当の【SSID】を選択する。Webサーバーは、有線で稼働させるので、「Skip」をクリックした。
 
「Update Software」画面が現れるので、「Next」をクリックする。
 
「Update List」が読み込まれ・・・「Update」が適用される。
 
「Update」が完了すると、「OK」をクリックする。
 
「Update Software」は、下記のコマンドが実行されるのと同じ。
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
 
「Setup Complete」がでて、初期設定は完了。「Restart」をクリックする。
 
 
 
4. Raspberry Pi の設定
 
再起動後の画面。
 
アプリケーションメニューの「設定」から → 「Raspberry Pi の設定」を起動。
 
「System」タブでは、「ホスト名」の変更を行う。
 
「Interfaces」タブでは、最低限 SSH による接続を【 有効 】にしておく。
 
「Performance」タブは、ディフォルトのままにしておく。
 
「Localisation」タブでの設定は、すでに完了しているので変更する必要はない。
 
ロケールの設定内容を変更してみる。
 
タイムゾーンの設定内容。
 
キーボードの設定内容。
 
WiFi Country Codeの設定内容。
 
右下の「OK」をクリックすると、再起動が促されるので、「Yes」をクリックして設定を反映させる。
 
 
 
5. 解像度の設定
 
今回の Pi 4では、「Raspberry Pi の設定」の「システム」タブに、【解像度】の項目が表示されなかった。
 
『Raspberry Pi 3』での設定では、【解像度】の項目が表示された。
 
そこで、【/boot/config.txt】を編集して、解像度を設定してみる。
 
【 sudo nano /boot/config.txt 】
 
hdmi_ignore_edid=0xa5000080 ← 必要に応じて
Disable_overscan=1 ← 必要に応じて
hdmi_group=2
hdmi_mode=51
 
★ hdmi_ignore_edid=0xa5000080 は、先頭に追加する。
HDMIから送信されるディスプレイ情報を無視する設定。
 
★ hdmi_groupには1か2を設定する(CEA=1、DMT=2)。
・CEAはTVに出力をする場合、
・DMTはPC用ディスプレイに出力する場合に、設定する。
 
★ hdmi_modeは解像度とフレームレート(周波数)によって決まる値。
「35」は、DMTの 1280x1024 で 60Hz。
51」は、DMTの 1600x1200 で 60Hz。
「82」は、DMTの 1920x1080 で 60Hz。
 
参考:hdmi_mode 一覧表 
 
 
問題点
CLI画面では、解像度が変更されるが、
デスクトップ画面の解像度は、変更されない
 
デスクトップ画面の解像度を変更する方法
 
メインメニューの『設定』から『Screen Configuration』を開く。
 
「HDMI-1」画面が開くので、『Configure』をクリックする。
 
『Screens』から、それぞれの項目を設定する。
 
ディフォルトで、最適値が設定されている。
 
 
注意点:HDMIに関する Raspberry Pi の仕様。
モニターを接続しないで起動すると、HDMI出力が検出できないため、
出力先が自動的にHDMIではなくコンポジットに変わってしまう。
この結果、
Raspberry Pi を起動した後で、モニターを接続しても表示されない。
 
強制的に「HDMI」にする方法
 
config.txt を編集する。
sudo nano /boot/config.txt
 
「#hdmi_force_hotplug=1」の【#】を外す。
 
これで、起動後にモニターを接続しても表示されるようになる。

デスクトップは、自動的に「1920x1080」になったが、
CLIモードは、mode 4 の「640x480」になっている。
 
 
HDMIディスプレイの解像度表示。
sudo tvservice -s
 
CEAがサポートするモードのリストを表示。
sudo /opt/vc/bin/tvservice -m CEA
 
DMTがサポートするモードのリストを表示。
sudo /opt/vc/bin/tvservice -m DMT
 
ディフォルトの状態での解像度。
 
HDMIディスプレイの解像度:1920 x 1080
DMTがサポートするモード:mode 4: 640 x 480
CEAがサポートするモード:4種類
 
 
hdmi_group=2 に、変更してみる。
 
HDMIディスプレイの解像度:1920 x 1080
DMTがサポートするモード:多数。推奨:mode 51: 1600 x 1200
CEAがサポートするモード:無し
 
 
config.txt の最終設定。
 
 
 
6. IPアドレスの確認
 
これ以降の作業が、SSHでのリモート操作が出来る様に、IPアドレスを確認する。
 
画面右上の上下矢印をクリックすれば、IPアドレスが表示される。
又は、【 ifconfig 】と入力して確認する。
 
Rspberry Pi の IP Adress をメモしておき、これ以降はSSHでのリモート操作にする。
 
 
 
7. ipアドレスの固定化
 
ipアドレスを固定化する場合は、/etc/dhcpcd.conf ファイルを編集し、下記のように設定する。

sudo nano /etc/dhcpcd.conf

interface eth0
static ip_address=192.168.11.xxx/24
static routers=192.168.11.1
static domain_name_servers=192.168.11.1

sudo reboot

sudo ifconfig -a

 
ipアドレスの設定。
 
 
 
8. nano 行番号表示
 
これ以降、テキストエディタである「 nano 」 を頻繁に使用することになるが、「 nano 」で編集する場合に【行番号】が表示されていると便利である。
 
nano で、行番号を表示する。
sudo nano /etc/nanorc

# set linenumbers の
コメントアウトである#を外す。
 
nano での行番号の表示。
 
 
 
 
9. WordPressサーバーの構築手順
 
最新バージョン。
Raspbian : Buster Release date:2019-09-26
Nginx : Stable version 1.16.1
PHP : 7.3.12 - 2019.11.28
MariaDB : 10.3.17
 
 
 
次のステップ:
 
以上。
(2019.11.28)
 

 

スポンサー リンク

 

             

 

 

 
モバイルバージョンを終了