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「Raspberry Pi 4」を 32-bit OS で USBブートに変更する

Raspberry Pi 運用・管理
Raspberry Pi 4 SDカード不要
32-bit OS で USB接続の SSDブートに変更する
 
Raspberry PI OS を【full-upgrade】で最新の状態にすると、USB boot に対応した BIOS に更新される。そこで、稼働中だったSDカードを「SD Card Copier」を利用して、USB Device(HDD, SDD and etc) にコピーし、SDカードを抜いて USB Device から起動するだけで、「USBブート」にすることが出来る。
 
Reverse Proxy と WebサーバーのすべてをSSD化
Reverse Proxy と WebサーバーのすべてをSSDブート化
 
以下、32-bit OS で「USBブート」に変更した記録。
 
 

 

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1. 従来の運用環境
 
microSDカードをブートローダとして使い、「root」をSSDにして運用。
「SD Card Copier」によるSSDへのコピー方式を採用した
 
SSD化後のバックアップは、Aの【SSD】から、Bの【microSDカード】に「SD Card Copier」でコピーを取っていた。
SSDから microSDカードへのバックアップ要領
 
「SD Card Copier」では、コピー元にSSDを選択し、コピー先にバックアップ用のmicroSDカードを指定するが、留意点は「New Partition UUIDs」にはチェックを入れない点である。
「SD Card Copier」で、コピー元にSSDを選択し、コピー先にバックアップ用のmicroSDカードを指定する。「New Partition UUIDs」にはチェックを入れない。
 
これでコピーした「microSDカード」を使用すれば、「microSDカード」単独で起動し、問題なく稼働する。
 
 
 
2. 32-bit OSのUSBブート対応バージョン
 
sudo apt full-upgrade すると、
USB boot に対応した BIOS に EEP-ROM を書き換えてくれる。
 
5.4.51-v71+ #1333 → 5.10.17-v71+ #1421 armv71 の 32ビットOSに書き換えられる。
 
Raspberry PI OS を、最新の状態に【full-upgrade】する。
sudo apt update
sudo apt full-upgrade -y
 
【full-upgrade】で更新された、BIOSは #1421 。【armv71】は、32bit OS。
Raspberry PI OS を最新の状態に full-upgrade すると、EEP-ROMの【BIOS】が書き換えられる
 
【rpi-update】では、USBブート対応バージョンに更新できない。
sudo apt update
sudo rpi-update
 
#1426 に更新されるが、このバージョンはUSBブート非対応だった。
【rpi-update】では、USBブート対応バージョンに更新できない
 
USBブート非対応バージョン。
5.4.51-v71+ #1333 2020.08.10
5.10.44-v7l+ #1426 2021.06.17 ← rpi-update で更新されたバージョン
 
USBブート対応バージョン。
5.10.17-v71+ #1421 2021.05.27 ← full-upgrade で更新されたバージョン
 
 
Raspberry Pi OS(32bit)版のリリースノート
①.raspi-config-起動デバイスの順序の選択を追加
②.raspi-config-ブートEEPROMバージョンの選択を追加
③.SD Card Copier-コピー中にドライブが接続または切断された場合コピーはすぐに中止されます
 
 
「sudo raspi-config」で表示される画面:新 #1421 の場合。
「sudo raspi-config」で表示される画面:新 #1421 の場合
 
「sudo raspi-config」で表示される画面:旧 #1333 の場合。
「sudo raspi-config」で表示される画面:旧 #1333 の場合
 
「Advanced Options」で表示される画面:新 #1421 の場合。「Boot Order」が追加されている。
「Advanced Options」で表示される画面:新 #1421 の場合
 
「Advanced Options」で表示される画面:旧 #1333 の場合。「Boot Order」は、無い。
「Advanced Options」で表示される画面:旧 #1333 の場合
 
「Boot Order」で表示される画面:新 #1421 の場合。「B2 USB Boot」が追加されており、USBにデバイスが接続されていれば「USB起動」、無ければ「SDカード起動」の設定が出来る。
「Boot Order」で表示される画面:新 #1421 の場合
 
 
更に、新 #1421 の場合「Advanced Options」に「Boot Loader Version」が追加されている。
更に、新 #1421 の場合「Advanced Options」に「Boot Loader Version」が追加されている
 
「Boot Loader Version」画面では、最新版の EEPROMバージョン を選択できる。
「Boot Loader Version」画面では、最新版の EEPROMバージョン が選択できる
 
 
 
3. USB-SSDブートへの変更要領
 
上記の、単独稼働可能な「microSDカード」を、 USB Device(HDD, SDD or etc)に丸ごとコピーし、SDカードを抜いて USB Device から起動すれば、「USBブート」になる。
 
単独稼働可能な「microSDカード」を、「SD Card Copier」でのコピー。
「SD Card Copier」でのコピー
 
A の SDカードを抜いて、USB から起動。
単独稼働可能な「microSDカード」を、 USB Device(HDD, SDD or etc)に丸ごとコピーし、SDカードを抜いて USB から起動すれば、「USBブート」になる
 
これだけで、「USBブート」になる。
 
 
 
4. SSDブート後のバックアップ
 
バックアップは、SSDより容量が遥かに小さい microSDカードに「SD Card Copier」でコピーを取ればよい。
 
★「microSDカードスロット」のSDカードへのバックアップ。
「microSDカードスロット」のSDカードへのバックアップ
 
■「USBポート」のSDカードへのバックアップ。
「USBポート」のSDカードへのバックアップ
 
 
 
5. 最新の「Raspberry Pi Imager」1.6.2
 
「Raspberry Pi Imager」1.6.2 の初期画面。
「Raspberry Pi Imager」1.6.2 の初期画面
 
【CHOOSE OS】で、OSを選択する。
【CHOOSE OS】で、OSを選択する
 
【CHOOSE STORAGE】で、SSDが指定できる。
【CHOOSE STORAGE】で、SSDが指定できる
 
 
 
6. BIOS関連コマンド
 
OSのバージョンを調べるコマンド。
cat /etc/os-release
 
Linux自体の名前やバージョンの確認。
uname -a
 
ファームウェアをアップデート可能か確認するコマンド。
sudo rpi-eeprom-update
 
EEPROMのバージョンをチェックするコマンド。
sudo vcgencmd bootloader_version
 
EEPROMのバージョンを更新するコマンド。
sudo rpi-eeprom-update -a
 
 
以上。
(2021.06.21)
 

 

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