Linux Mint ドキュメントビューア Xreader の使い方

低スペック PC 活用ノウハウ
Linux Mint (Cinnamon) の使い方 その-21
ドキュメントビューア Xreader の使い方
 
Linux MintにあらかじめインストールされているPDFビューアーは、「ドキュメントビューアー」という名称で「Xreader」が標準搭載されている。
「Xreader」は、PDFやその他のドキュメントを閲覧するための軽量で使いやすいアプリケーションです。
 
「注釈」表示に切り替えた例
 
以下に、Xreaderの基本的な使い方をまとめました。
 
 

 

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1. Xreaderとは
 
Xreaderは、既存のドキュメントビューアである「Evince」を基盤に、Linux Mintプロジェクトの一環として開発され、Linux Mint 17.x以降のバージョンで標準のドキュメントビューアとして採用されています。
 
フォークの理由:
Linux Mintは、GNOMEのデフォルトアプリケーションに依存せず、独自のユーザー体験を提供することを重視しています。そのため、Evinceをカスタマイズし、Mintのデスクトップ環境(特にCinnamon)に最適化したXreaderを開発しました。これにより、Mintのデザインや機能に一貫性を持たせ、ユーザーにシームレスな体験を提供しています。
 
特徴:
軽量性:システムリソースを抑えつつ、高速に動作。
機能性:テキスト検索、注釈追加ハイライト、目次ナビゲーション、印刷機能など。
カスタマイズ性:Linux MintのCinnamonデスクトップ環境に最適化されたUI。
 
オープンソースライセンス:
Xreaderは、GNU General Public License v2.0(GPLv2)のもとで公開されており、誰でもソースコードを閲覧、改良、配布できます。このライセンスにより、コミュニティによる貢献が促進され、ソフトウェアの透明性と柔軟性が保たれています。
 
対応ファイル形式:
PDF:一般的な電子ドキュメント形式。
DjVu:高圧縮でスキャン文書に適した形式。
XPS:Microsoftが開発した文書形式。
PostScript:印刷用のファイル形式。
CBZ/CBR:コミックブックアーカイブ形式。
 
 
 
2. Xreaderの起動方法
 
メニューから起動:
Linux Mintのメニュー(左下の「メニュー」ボタン)をクリックし、「アクセサリ」から「ドキュメントビューアー」を選択する。
Linux Mintのメニュー(左下の「メニュー」ボタン)をクリックし、「アクセサリ」から「ドキュメントビューアー」を選択する
 
ファイルから直接起動:
PDFファイルや対応形式(例:DjVu、XPSなど)を右クリックすると、「ドキュメントビューアー で開く」がデフォルト設定になっているので、ファイルをダブルクリックすると「Xreader」が立ち上がる。
ファイルをダブルクリックすると「Xreader」が立ち上がる
 
「Xreader」の初期画面。
「Xreader」の初期画面
 
「Xreader」のバージョン。
「Xreader」のバージョン
 
 
 
3. 基本操作
 
3.1 ファイルを開く
 
画面上部のメニューから「ファイル」→「開く」を選択する。
画面上部のメニューから「ファイル」→「開く」を選択する
 
サイドバーにファイル選択ダイアログが表示されるので、閲覧したいPDFやその他の対応ファイルを指定して「開く」をクリックする。
サイドバーにファイル選択ダイアログが表示されるので、閲覧したいPDFやその他の対応ファイルを指定して「開く」をクリックする
 
 
3.2 ツールバーに並んでいるアイコンと機能
 
「<」や「>」アイコンでページを移動。ページ番号を直接入力して特定ページにジャンプ可能。
「<」や「>」アイコンでページを移動。ページ番号を直接入力して特定ページにジャンプ可能。
 
「サイドペインの表示を ON/OFF する」アイコン。
「サイドペインの表示を ON/OFF する」アイコン
 
サイドペインの表示を OFF にすると、目次が消える。
サイドペインの表示を OFF にすると、目次が消える
 
「印刷」アイコン。
「印刷」アイコン
 
「縮小/拡大」アイコンと、「元のサイズで表示」アイコン。
「縮小/拡大」アイコンと、「元のサイズで表示」アイコン
 
「リーダービュー:連続 + ページ幅に合わせる」アイコン。
「リーダービュー:連続 + ページ幅に合わせる」アイコン
 
「リーダービュー:非連続 + ベストフィット」アイコン。
「リーダービュー:非連続 + ベストフィット」アイコン
 
 
3.3 設定でのカスタマイズ
 
メニューバーの「編集」→「設定」を選択する。
メニューバーの「編集」→「設定」を選択する
 
ツールバーに次のアイコンを表示できる。
「履歴ボタン、ウィンドウの展開ボタン、ズームレベルの選択表示」
ツールバーに次のアイコンを表示できる
 
 
3.4 サイドペインでの機能
 
サイドペインの表示内容を変更する事が出来る。
サイドペインの表示内容を変更する事が出来る
 
「目次」を表示した例。
「目次」を表示した例
 
「サムネイル」表示に切り替えた例。
「サムネイル」表示に切り替えた例
 
「注釈」表示に切り替えた例。
「注釈」表示に切り替えた例
 
「注釈」表示にすると、サイドペインの最下部に「テキストの注釈を追加」アイコンと「ハイライト・アノテーションを追加する」アイコンが表示される。
 
「テキストの注釈を追加」アイコンをクリックすると、ドキュメントの好きな位置に「注釈」を埋め込むことが出来る。
 
もう一つの「ハイライト・アノテーションを追加する」アイコンをクリックすると「✙」「マークが現れるので、ハイライトしたい範囲をなぞると黄色のマーカーが付けられる。
もう一つの「ハイライト・アノテーションを追加する」アイコンをクリックすると「✙」「マークが現れる、ハイライトしたい範囲をなぞると黄色のマーカーが付けられる
 
変更したドキュメントの保存。
変更したドキュメントの保存
 

 

以上。
(2025.08.07)

 

 

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