Linux Mint GRUBコンソールが表示された時の対処要領

Linux Mint (Cinnamon) 活用ノウハウ
Windows と Linux Mint の デュアルブート環境
GRUBコンソールでの コマンドの入力方法
 
デュアルブート環境で、起動時に「GNU GRUB Version 2.12」とのタイトルで、「grub> 」とのコマンドプロンプトが表示される。この未知の画面は「GRUBコンソール」というらしいが、突然の表示にどう対処すればよいのか・・・うろたえる。
 
grubのコンソール の画面
 
以下、grubコンソールが表示された時に、「コマンドの入力」で切り抜ける方法をまとめた。
 
 

 

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1. grubのコンソール について
 
grubのコンソール の画面。
grubのコンソール の画面
 
🟩 grubのコンソール とは。
OSの起動前に表示される、GRUBが提供するコマンドラインインターフェースで、GRUBの機能やブート構成を直接操作するために使用します。
 
🟨 grubのコンソール が表示される原因。
WindowsとLinuxのデュアルブート環境で、Linuxが起動するはずのストレージ(USBメモリなど)が認識できない、または、ブートローダーが正常に読み込まれなかったことが原因で表示される。
 
🔸起動デバイスの問題:
LinuxがインストールされているUSBメモリなどを抜いた状態で起動した場合、GRUBが本来の起動先を見つけられず、コンソール画面が表示される。
 
🔸ブートローダーの破損または設定ミス:
ブートローダーの設定ファイルが破損していたり、システムが正常なブートデバイスを認識できなかったりすると、GRUBコンソールが表示されることがある。
 
🔸高速スタートアップの設定:
Windowsの高速スタートアップ機能が有効になっていると、GRUBの動作が不安定になり、コンソールが表示されることがある。
 
🟦 grubコンソールを手動で表示する方法。
 
✨ grubコンソールを手動で表示するには、
①.grubメニューが表示されている画面で、キーボードから ”c” を入力する。
②.USBメモリを「GRUB ブータブルメディア」に作り替えて、USBメモリから起動する。
の、2つの方法がある。
 
🎉 ①.grubメニューで、”c” を入力する方法。
grubメニューで、”c” を入力する方法
 
 → grubのコマンドプロンプトが表示される。ESC キーで元に戻せる。
grubのコマンドプロンプトが表示される
 
 → 「normal」と入力すると、grubメニューに戻る。
「normal」と入力すると、grubメニューに戻る
 
🚀 grubメニューで ”e” を入力すると、次のような画面が表示される。
grubメニューで ”e” を入力すると、次のような画面が表示される
 
この画面は、
⚡ 起動項目のコマンド内容(カーネル起動設定)を一時的に書き換えて起動
というもので、起動コマンドが編集できるようになっている。
 
 
 
2. USBメモリを GRUB ブータブルメディアにする方法
 
🧰 grubすら起動しないとき → 上記の 方法-② が使える。
grubすら起動しないときは、GrubだけをインストールしたUSBディスクを作り、USBメモリから起動れば grubコンソール を確実に表示できる。
 
✅ 手順概要。
🔹 USB をパーティション分け(EFI パーティションは FAT32)。
🔹 EFI パーティションをマウントして grub-install --target=x86_64-efi --removable を実行(UEFI 用)。
🔹 必要なら BIOS(legacy)用に --target=i386-pc を追加でインストール
🔹 grub.cfg を用意しておく(最小構成)。
🔹 PC を USB から起動 → GRUB メニュー → c 押す。
 
✅ 具体的手順
# 1) 確認(重要)。
USB のデバイス名を確認する。
lsblk

hp-mint@hpmint-400-220jp:~$ lsblk
NAME   MAJ:MIN RM    SIZE RO TYPE MOUNTPOINTS
sda      8:0    0  465.8G  0 disk 
├─sda1   8:1    0 1022.5M  0 part 
├─sda2   8:2    0  477.5M  0 part 
├─sda3   8:3    0    128M  0 part 
├─sda4   8:4    0    222G  0 part 
├─sda5   8:5    0    476M  0 part /boot/efi
└─sda6   8:6    0  241.7G  0 part /
sdb      8:16   1      0B  0 disk 
sdc      8:32   1   28.5G  0 disk 
└─sdc1   8:33   1   28.5G  0 part /media/hp-mint/A1C5-EF20

# 上記例では、/dev/sdc が USB 。

マウントされていると、「エラー: /dev/sdc のパーティションが使用中です。」になるので、
アンマウントする。
sudo umount /media/hp-mint/A1C5-EF20

# 2) パーティション作成(GPT + EFI領域 + 任意で追加領域)
sudo parted /dev/sdc --script mklabel gpt
sudo parted /dev/sdc --script mkpart primary fat32 1MiB 513MiB
sudo parted /dev/sdc --script mkpart primary ext4 513MiB 100%
sudo parted /dev/sdc --script set 1 esp on

# 3) フォーマット
sudo mkfs.vfat -F32 /dev/sdc1
sudo mkfs.ext4 /dev/sdc2   # 任意(ファイル置き場など)

# 4) マウント
sudo mkdir -p /mnt/usb
sudo mount /dev/sdc1 /mnt/usb

# 5) UEFI向け(x86_64)に GRUB を "removable" モードでインストール
# --removable: NVRAM を書き換えず /EFI/BOOT/BOOTX64.EFI を配置(便利で安全)
sudo grub-install \
  --target=x86_64-efi \
  --removable \
  --boot-directory=/mnt/usb/boot \
  --efi-directory=/mnt/usb \
  --recheck \
  /dev/sdc

説明:これで /mnt/usb/EFI/BOOT/BOOTX64.EFI に GRUB EFI バイナリが作られます。多くの UEFI は removable path を優先して起動できるので、BIOS 設定で USB を選べば OK。

# 6) (必要なら)BIOS (legacy) 向けにインストール
# 注意:i386-pc モジュールが grub-pc に入っている必要があります
sudo grub-install --target=i386-pc --boot-directory=/mnt/usb/boot /dev/sdc

# 7) 最低限の grub.cfg を作る(/mnt/usb/boot/grub/grub.cfg)
sudo mkdir -p /mnt/usb/boot/grub
sudo tee /mnt/usb/boot/grub/grub.cfg > /dev/null <<'EOF'
set timeout=5
set default=0

menuentry "Drop to GRUB command line (press c anytime)" {
  echo "Press 'c' to enter the grub prompt."
}

# 既定の簡単なメニュー(必要に応じて編集)
menuentry "Boot Linux Mint Live from internal disk (example)" {
  # ここにカーネル指定などを入れると自動で起動できる例
  # linux /vmlinuz root=... ro quiet
  # initrd /initrd.img
  # boot
}
EOF

# 8) アンマウント
sudo umount /mnt/usb
 
📌 手順の「# 7) grub.cfg を作る」で、コマンドを自由に埋め込むことが出来る。
手順「# 7) grub.cfg を作る」際に、コマンドを自由に埋め込むことが出来る
 
 
✅ USBから起動して GRUB コンソールを開く
🔹 USB を挿して PC を起動(BIOS/UEFI のブートメニューで USB を選択)。
USB を挿して PC を起動(BIOS/UEFI のブートメニューで USB を選択)
 
🔹 GRUB メニューが表示されるので、「4秒間」待つ。
GRUB メニューが表示されるので、「4秒間」待つ
 
続けて表示される画面でも、しばらく待つ。
続けて表示される画面でも、しばらく待つ
 
🔹 GRUB メニューが表示されるので、c キーを押す。
GRUB メニューが表示されるので、c キーを押す
 
🔹 GRUB コンソールが表示され、grub> プロンプトが開く。
GRUB コンソールが表示され、grub> プロンプトが開く
 
 
 
3. GRUBコンソールが表示されたときの対処
 
🟥 GRUBコンソールで、コマンドを使って Linux を起動する。
 
以下の事例での「デュアルブートディスク」のパーティション構成。
「デュアルブートディスク」のパーティション構成
🔹 Linux Mint がインストールされているパーティションを確認する。
grub> ls
(proc) (memdisk) (hd0) (hd0,gpt6) (hd0,gpt5) (hd0,gpt4) (hd0,gpt3) (hd0,gpt2) (hd0,gpt1)

 (hd0,gpt6) が、Linux Mint のルート・パーティション。

🔹 root=/ に、Linux Mint のルート・パーティションをセットする。
grub> set root=(hd0 ,gpt6) 

🔹 カーネルと initrd の正確なファイル名を確認する。
grub> ls /boot
efi/ initrd.img initrd.img.old vmlinuz vmlinuz.old grub/ config-6.8.0-88-generic

🔹 linuxのカーネル と ルートファイルシステムを指定する。
grub> linux /boot/vmlinuz root=/dev/sda6

vmlinuz:Linuxのカーネルファイルで、vmlinuz-6.8.0-88-generic へのシンボリックリンクとなっている。

🔹 カーネルが使う initramfs(初期 RAM ディスク)を指定する。
grub> initrd /boot/initrd.img 

initrd:ブートローダーから RAM ディスクをロードする。
initrd.img:Linuxが起動する際に一時的に使用される「初期RAMディスク」のファイルで、メモリ上に展開されて仮のルートファイルシステムとして機能する。

🔹 ブートの実行。
grub> boot
 
🔹grub> ls での結果。
grub> ls での結果
 
🔹コマンド入力結果。
コマンド入力結果
 
 
🟢 これで、GRUBコンソールからコマンドを使って Linux Mint が起動出来る。
 
🎯 まとめ:Linux Mint の場所を指定し、initrdを指定して、bootする。
grub> set root=(hd0 ,gpt6)
grub> linux /boot/vmlinuz root=/dev/sda6
grub> initrd /boot/initrd.img
grub> boot
 
📌 grub は起動するが、起動メニューが使えないとき、
この手順で linux ...とinitrd ...を指定して Linux Mint を起動するすることが出来る。
 
🔁 無事に起動したら、
grub-install コマンドを使って、システムディスクに grub をインストールし直す。
 
 
 
4. GRUBコンソールで使用するコマンドの解説
 
🧰 GRUB コンソールでよく使う コマンド。
🔹 スクロールなしに出力が流れてしまう場合、ページャーを使う。
grub> set pager=1          

🔹 ls — デバイス・パーティションを表示
grub> ls
(proc) (memdisk) (hd0) (hd0,gpt6) (hd0,gpt5) (hd0,gpt4) (hd0,gpt3) (hd0,gpt2) (hd0,gpt1)

(hd0)がシステムドライブで、パーティションが後ろから並んでいる。

デバイスが複数接続されている場合。

🔹 ls (hd0,gpt6)/ — パーティション内のファイルを確認
grub> ls (hd0,gpt6)/
又は、
grub> set root=(hd0,gpt6) 
grub> ls /

🔹 set — 環境変数でルートパーティションを指定
grub> set root=(hd0,gpt6)
set root=(...):以降の相対パス指定(例 /vmlinuz...)やモジュール読み込みで参照するパーティション(デバイス)を指定します。

🔹 insmod  — GRUB のモジュール(ファイルシステムサポートや normal モードなど)を読み
grub> insmod part_gpt
grub> insmod ext2

 • part_gpt:GPT パーティションを扱うモジュール
 • ext2:ext2/3/4 を読むためのモジュール(ファイルシステムに応じて fat や btrfs を使う)

🔹 normal — 通常メニューに復帰させる
grub> insmod normal
grub> normal

🔹 configfile /boot/grub/grub.cfg — GRUB の設定ファイルを読み直す
既に grub.cfg があるパーティションを set root して次のコマンドで読み直してメニューを表示。
grub> configfile /boot/grub/grub.cfg
 

 

以上。
(2025.11.27)

 

 

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