Linux Mint ペイントソフト Drawing の使い方

低スペック PC 活用ノウハウ
Linux Mint (Cinnamon) の使い方 その-23
ペイントソフト Drawing の使い方
 
Linux Mintに標準で搭載されているペイントソフト「Drawing」は、シンプルで直感的な画像編集ツールで、マイクロソフトのペイントに似た軽量な操作感が特徴です。
 
注意点:「四辺形選択」や「自由選択」を使って細かい部分を選択する際は、ズームイン(拡大)機能を使うと、選択範囲の精度が向上する
 
以下に、Drawingの基本的な使い方と機能を詳しく解説します。
 
 

 

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1. Drawingの概要
 
Drawingは、
Linux Mint 20.2以降で標準搭載されているオープンソースの画像編集ソフトです。シンプルなインターフェースを持ち、基本的な画像編集(トリミング、描画、テキスト挿入など)に適しています。特に初心者や軽い編集作業をしたいユーザーに最適です。日本語訳されたUIにより、直感的に操作可能です。
 
 
 
2. 起動方法
 
メニューから起動:
Linux Mintのメニュー(左下の「メニュー」ボタン)を開き、「グラフィック」カテゴリから「Drawing」を選択して起動します。
メニューから起動: Linux Mintのメニュー(左下の「メニュー」ボタン)を開き、「グラフィック」カテゴリから「Drawing」を選択して起動します
 
「Drawing」の初期画面。
「Drawing」の初期画面
 
ファイルから起動:
画像ファイルを右クリックして、「別のプログラムで開く」から「Drawing」をクリックする。
ファイルから起動:
画像ファイルを右クリックして、「別のプログラムで開く」から「Drawing」をクリックする
 
 
 
3. 基本的な使い方
 
以下は、Drawingの主要な機能とその操作方法です。
 
 
(1) 画像の読み込み
 
メニューバーの「ファイル」→「画像を開く」を選択。
メニューバーの「ファイル」→「画像を開く」を選択
 
フォルダー一覧から、「+他の場所」を選択するとNASのファイルを開くこともできる。
フォルダー一覧から、「+他の場所」を選択するとNASのファイルを開くこともできる
 
編集したい画像ファイル(JPEG、PNGなど)を選択して「開く」をクリックする。
編集したい画像ファイル(JPEG、PNGなど)を選択して「開く」をクリックする
 
画像を読み込むと、編集可能なキャンバスとして表示されるので、キャンバスサイズを調整します。
画像を読み込むと、編集可能なキャンバスとして表示されるので、キャンバスサイズを調整します
 
ツールバーにあるアイコンの種類と機能。
ツールバーにあるアイコンの種類と機能
 
特長的な機能。
①.「新しい画像」で、複数の画像を同時に開くことが出来る。
②.「クリップボードにコピー」と「貼り付け」で、画像間の合成が出来る。
 
 
(2) 新しい画像を開く
 
「新しい画像」をクリックすると、「未保存のファイル」という新しいタブ(新しい空の画像)が開く。
「新しい画像」をクリックすると、「未保存のファイル」という新しいタブ(新しい空の画像)が開く
 
「未保存のファイル」タブに、別の画像の読み込む。
「未保存のファイル」タブに、別の画像の読み込む
 
画像サイズが大きくて全体が見えないので、メニューバーの「表示」→「ズーム」→「画面に合わせる」を選択する。
画像サイズが大きくて全体が見えないので、メニューバーの「表示」→「ズーム」→「画面に合わせる」を選択する
 
画像の全体が、キャンバスサイズに合わせて表示される。
画像の全体が、キャンバスサイズに合わせて表示される
 
この様に「Drawing」では、タブで幾つもの画像を同時に開くことが出来るので、画像間での合成が容易に出来る。
 
 
(3) Drawingツール
 
メニューバーの「ツール」から「ツール名を表示」をクリックする。
メニューバーの「ツール」から「ツール名を表示」をクリックする
 
左側にある「Drawingのツール」に名称が表示される。
左側にある「Drawingのツール」に名称が表示される
 
鉛筆:自由に線や図形を描画。
 鉛筆の太さや色はツールバー下部の設定で変更可能。
 
消しゴ:描画した部分や画像の一部を消去。
 
 
(4) 画像の切り抜き
 
ツールの「四辺形選択」を選択し、切り取る範囲を指定してメニューバーの「編集」から「切り取り」をクリックする。(四辺形で選択した範囲が薄暗いだけで、境界線が判りにくい)
ツールの「四辺形選択」を選択し、切り取る範囲を指定してメニューバーの「編集」から「切り取り」をクリックする
 
選択範囲が切り取られるので、メニューバーの「ファイル」→「新しい画像」→「新しい画像をクリップボードから作成」を選択する。
選択範囲が切り取られるので、メニューバーの「ファイル」→「新しい画像」→「新しい画像をクリップボードから作成」を選択する
 
新しいタブに画像が作成される。キャンバスサイズに合わないので、メニューバーの「表示」→「ズーム」→「画面に合わせる」を選択する。
新しい画像が作成されるが、キャンバスサイズに合わないので、メニューバーの「表示」→「ズーム」→「画面に合わせる」を選択する
 
新しいタブには、切り取った範囲で「新しい画像」が作成されているので、名前を付けて保存する。
切り取った範囲で「新しい画像」が作成されているので、名前を付けて保存する
 
「名前」を付けて、「保存」をクリックする。
「名前」を付けて、「保存」をクリックする
 
この「新しい画像をクリップボードから作成」機能は、切り取った範囲で「新しい画像」が作成されるので、超便利である。
 
 
(5) テキスト(文字)の追加
 
ツールの「テキスト」を選択時に、下部に表示されるオプション機能。
ツールの「テキスト」を選択時に、下部に表示されるオプション機能
 
ここで、文字の色やサイズを調整する。
 
挿入位置をマウスでクリックするとテキストの入力ウィンドウが開くので、文字を入力し「ここに挿入」をクリックする。
挿入位置をマウスでクリックするとテキストの入力ウィンドウが開くので、文字を入力し「ここに挿入」をクリックする
 
 
(6) 画像のトリミング
 
ツールの「トリミング」を選択すると、領域を選択するフレームが表示されるので、トリミングの範囲を決める。
ツールの「トリミング」を選択すると、領域を選択するフレームが表示されるので、トリミングの範囲を決める
 
左下の赤色の「」は、変換(操作)をキャンセルするボタンで、右下の「✔」は、変換(操作)を適用ボタン
 
範囲が決まったら、「✔」をクリックして適用する。
範囲が決まったら、「✔」をクリックして適用する
 
トリミングが完了したら、名前を付けて保存する。
トリミングが完了したら、名前を付けて保存する
 
ヒント: 高画質を維持したい場合はPNG、ファイルサイズを小さくしたい場合はJPEGを選ぶと良い。
 
 
(7) 画像のフィルタリングでモザイクをかける
 
ツールの「フィルター」を選択すると、輝度の変更、ぼかし、モザイク等の効果が適用できる。
 
画像の一部分にモザイクをかけるには、まず、ツールの「四辺形選択」を選択し、モザイクをかける範囲を指定する。
画像の一部分にモザイクをかけるには、まず、ツールの「四辺形選択」を選択し、モザイクをかける範囲を指定する
 
次に、ツールの「フィルター」画面で、「フィルターを選択」をクリックして「モザイク」にチェックを入れる。
次に、ツールの「フィルター」画面で、「フィルターを選択」をクリックして「モザイク」にチェックを入れる
 
続けて、ぼかしの半径(モザイクのブロックサイズ)を調整する。
ぼかしの半径(モザイクのブロックサイズ)を調整する
 
「四辺形選択」で選択したエリアをクリックすると、モザイクがかかるので右下の「適用」をクリックする。
「四辺形選択」で選択したエリアをクリックすると、モザイクがかかるので右下の「適用」をクリックする
 
同様に、他の場所にもモザイクをかける。ツールの「四辺形選択」を選択し、モザイクをかける範囲を指定する。
同様に、他の場所にもモザイクをかける。ツールの「四辺形選択」を選択し、モザイクをかける範囲を指定する。
 
「四辺形選択」で選択したエリアをクリックすると、モザイクがかかる。
「四辺形選択」で選択したエリアをクリックすると、モザイクがかかる
 
モザイク効果に満足できない場合は、左下の「<:キャンセル」ボタンで取り消し、選択範囲やピクセル化の強度を調整して再度適用する。
 
モザイク処理が完了したら、名前を付けて保存する。
モザイク処理が完了したら、名前を付けて保存する
 
モザイク処理後の保存時には次のメッセージが表示されるので、「適用 & 保存」をクリックする。
モザイク処理後の保存時には次のメッセージが表示されるので、「適用 & 保存」をクリックする
 
「名前」を付けて、「保存」をクリックする。
「名前」を付けて、「保存」をクリックする
 
「透過色サポート」のメッセージが表示されるので、「置換」をクリックする。
「透過色サポート」のメッセージが表示されるので、「置換」をクリックする
 
保存された画像を、画像ビューアの「Xviewer」で表示してみる。
保存された画像を、画像ビューアの「Xviewer」で表示してみる
 
注意点:「四辺形選択」や「自由選択」を使って細かい部分を選択する際は、ズームイン(拡大)機能を使うと、選択範囲の精度が向上する。
注意点:「四辺形選択」や「自由選択」を使って細かい部分を選択する際は、ズームイン(拡大)機能を使うと、選択範囲の精度が向上する
 
ブロックサイズ「10 px」と「15 px」での、モザイクの違い。
ブロックサイズ「10 px」と「15 px」での、モザイクの違い
 
 
(8)画像サイズの変更
 
ツールの「伸縮」を選択すると、サイズを変更するフレームが表示される。
ツールの「伸縮」を選択すると、サイズを変更するフレームが表示される
 
「︙」ボタン、「(縦の)三点リーダー」をクリックして縦横の「比率を維持」を表示し、「常時」に設定する。
「︙」ボタン、「(縦の)三点リーダー」をクリックして縦横の「比率を維持」を表示し、「常時」に設定する
 
四隅から縮小しても、縦横比が保たれる。
四隅から縮小しても、縦横比が保たれる
 
手動で幅を「2048」にすると、高さが自動で「1537」になる。
手動で幅を「2048」にすると、高さが自動で「1537」になる
 
手動で幅を「800」にすると、高さが自動で「600」になる。
手動で幅を「800」にすると、高さが自動で「600」になる
 

 

以上。
(2025.08.13)

 

 

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