Linux Mint Krita のインストールと画面構成

Linux Mint (Cinnamon) 活用ノウハウ
ペイントソフト Krita の使い方 その-01
Krita のインストールと画面構成
 
Linux Mint の グラフィックス アプリケーションは、「Drawing」と「Pix」が標準でインストールされているが、使い込んでいないせいもあるが、操作性に今一つ馴染めない。そこで、Ubuntuで使用していた「Krita」に乗り換えることにした。
 
Krita のウィンドウ構成と各部の名称
 
以下、Linux Mint に「Krita」をインストールし、その使い方を整理することにした。
 
 

 

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1. Krita とは
 
✅ LinuxにおけるKritaとは、
Windows・Mac・Linuxなど様々な環境で利用できる、オープンソースで無料のデジタルペイントソフト(お絵描きソフト)です。アーティスト向けに開発されており、レイヤー機能、豊富なブラシ、アニメーションツールなどを備え、初心者からプロまで本格的なイラスト・漫画・アニメーション制作が可能です。
 
🔹 マルチプラットフォーム:
KDEプロジェクトに所属するKDEプログラムであり、KDE Frameworksを搭載したUnix系オペレーティングシステム (OS) での動作を前提とするが、Windows、macOSなど他のOSにも対応している。
 
🔹 オープンソースで無料:
Krita(クリータ、クリタ)は、オープンソースソフトウェアとして開発されているペイントソフトで、GNU GPLライセンスのもと、永遠に無料で利用できるソフトウェアです。
 
⚡ 「Krita」は「GIMP」に似た画面で、MSペイントとは比較にならない高機能のグラフィック編集ソフトです。
 
ユーザーマニュアル:
https://docs.krita.org/ja/user_manual.html
 
 
 
2. Krita のインストール
 
ソフトウェアマネージャーを立ち上げ、「Krita」で検索すると、3つのパッケージが表示されるので、【Flathub】版を選択する。
ソフトウェアマネージャーを立ち上げ、「Krita」で検索すると、3つのパッケージが表示されるので、【Flathub】版を選択する
 
「Krita」パッケージ(Flatpak形式)が表示されるので、「インストール」をクリックする。
「Krita」パッケージ(Flatpak形式)が表示されるので、「インストール」をクリックする
 
追加で必要となるソフトウェア一覧が表示されるので「続行」をクリックする。
追加で必要となるソフトウェア一覧が表示されるので「続行」をクリックする
 
インストールが完了すると「起動」ボタンと「削除」ボタンが表示され、「起動」をクリックするとKrita」が立ち上がる。
インストールが完了すると「起動」ボタンと「削除」ボタンが表示され、「起動」をクリックするとKrita」が立ち上がる
 
 Krita バージョン【5.2.11】。
 Krita バージョン【5.2.11】
 
左右に広い「初期画面」が表示される。
左右に広い「初期画面」が表示される
 
 
 
3. Kritaの起動とウェルカムスクリーン
 
左下の「メニュー」から「グラフィックス」を開くと、「Krita」のアイコンが追加されているのでここから起動する。
左下の「メニュー」から「グラフィックス」を開くと、「Krita」のアイコンが追加されているのでここから起動する
 
 Krita起動時の初期画面「ウェルカムスクリーン」が表示される。
 Krita起動時の初期画面「ウェルカムスクリーン」が表示される
 
「ウェルカムスクリーン」は、上記のような「セクション」に分かれており、「開始セクション」には【新しい画像】と【画像を開く】がありここから作業が開始できる。
 
「最近の画像セクション」には最近開いた画像のサムネイルが表示されており、画像をクリックすることで作業が再開できる。
 
📌 ポイント:拡張子を .kra で保存すると、Kritaの作業環境をそのまま保持でき、作業を継続して再開できる。
 
 
 
4. 新しいドキュメントの作成要領
 
ツールバーの「ファイル」から「新しいドキュメント」をクリックする。
ツールバーの「ファイル」から「新しいドキュメント」をクリックする
 
「新しいドキュメント」の設定画面が開く。
「新しいドキュメント」の設定画面が開く
 
左側はプリセット選択、右側は詳細設定になっており、この画面で「キャンバス(作業ファイル)」の基本設定を行う。
 
プリセット選択は、自分で作った設定を保存・再利用できる「カスタムドキュメント」がデフォルトになっている。
 
「寸法」タブでは、【画像サイズ】と【色】の設定が出来る。
「寸法」タブでは、【画像サイズ】と【色】の設定が出来る
 
独自のサイズや解像度のキャンバスを使いたい場合は、「画像サイズを別名で保存」しておくと便利です。
 
「画像のサイズ」の「定義済み」欄をクリックすると、サイズと解像度の組み合わせがプルダウンメニューで表示され、選択出来るようになっている。
「画像のサイズ」の「定義済み」欄をクリックすると、サイズと解像度の組み合わせがプルダウンメニューで表示され、選択出来るようになっている
 
「定義済み」欄の右端には、キャンバスの向きを横長にするか縦長にするかが指定できるボタンがある。
「定義済み」欄の右端には、キャンバスの向きを横長にするか縦長にするかが指定できるボタンがある
 
「レイヤーの内容」タブでは、【レイヤー数】や【背景色】の設定が出来る。
「レイヤーの内容」タブでは、【レイヤー数】や【背景色】の設定が出来る
 
レイヤー数は「2」で、「背景の不透明度」を【0%】に設定して「作成」をクリックすると・・・。
レイヤー数は「2」で、「背景の不透明度」を【0%】に設定して「作成」をクリックすると・・・
 
🔹 「背景」と「ペイントレイヤー」の2つのレイヤーが作成される。
🔹 チェッカーボード(灰色/白の格子)の透明なキャンバスが表示される。
 
📌 ポイント:背景を透明にするには、背景色に関係なく「背景の不透明度」を【0%】にする。
 
🔹 背景レイヤーは、「不透明度」が【0%】。
🔹 背景レイヤーは、「不透明度」が【0%】
 
🔹 ペイントレイヤーは、「不透明度」が【100%】。
🔹 ペイントレイヤーは、「不透明度」が【100%】
 
 
 
5. 既存の画像を開く(ドキュメントを見る)方法
 
既存の画像を開くには、初期画面(ウェルカムスクリーン)のウィンドウに画像をドラッグするだけでよい。
 
編集したい画像を、ドラッグして開いた様子。
編集したい画像を、ドラッグして開いた様子
 
初期画面(ウェルカムスクリーン)の「開始 セクション」から「画像を開く」をクリックすると、ファイル選択ダイアログが開く。
初期画面(ウェルカムスクリーン)の「開始 セクション」から「画像を開く」をクリックすると、ファイル選択ダイアログが開く
 
画像ファイルを選択し「開く」をクリックする。
 
開かれた画像の上で、マウスホイールを奥に回すと画像が拡大される。
開かれた画像の上で、マウスホイールを奥に回すと画像が拡大される
 
マウスホイールを手前に回すと画像が縮小される。
マウスホイールを手前に回すと画像が縮小される
 
📌 これらの操作は、キーボードのテンキー「+」 と「-」で行うこも出来ます。
 
マウスホイールを押しながらマウスを動かすとすと、パン(画像を移動)操作ができる。
マウスホイールを押しながらマウスを動かすとすと、パン(画像を移動)操作ができる
 
 
 
6. Krita の画面構成と各部の名称
 
Krita のウィンドウ構成と各部の名称。
Krita のウィンドウ構成と各部の名称
 
ツールバーに配置されているアイコン一覧。
ツールバーに配置されているアイコン一覧
 
ツールボックスに配置されているアイコンと機能。
ツールボックスに配置されているアイコンと機能
 
ドッキングパネルに配置されているドッカー。
ドッキングパネルに配置されているドッカー
 
🔎 ドッカーとは:Krita のインターフェース で使われる小さいサブウィンドウのことです。色選択、レイヤーパネル、ツールのオプションといった便利なツールを含んでいます。
 

 

以上。
(2025.10.02)

 

 

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