Linux Mint Krita 背景が透明な図形を作成する手順

Linux Mint (Cinnamon) 活用ノウハウ
ペイントソフト Krita の使い方 その-03
背景が透明な図形を作成する手順
 
Krita は無料のオープンソースデジタルペイントソフトで、プロ級のイラストやグラフィックデザインにも使えるが、初心者でも、透明背景の図形作成なら直感的な操作で容易に行える。
 
図形が、塗りつぶされる
 
以下に、背景が透明なシンプルな図形(例: 多角形)を作成する手順を記録。
 
 

 

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1. 背景が透明なキャンバスの作成
 
🔵 まず、新しいドキュメントを作成し、背景を透明に設定します。(背景レイヤー)
 
「ウェルカムスクリーン」の「開始セクション」にある【新しい画像】をクリックする。
「ウェルカムスクリーン」の「開始セクション」にある【新しい画像】をクリックする
 
又は、ツールバーの「ファイル」から「新しいドキュメント」をクリックする。
ツールバーの「ファイル」から「新しいドキュメント」をクリックする
 
「新しいドキュメントを作成」という【ドキュメントダイアログボックス】が開く。
「新しいドキュメントを作成」という【ドキュメントダイアログボックス】が開く
 
「カスタムドキュメント」を選択し、「寸法」タブで【キャンバスサイズ】と【キャンバスの向き】を設定します。
 
✅ デフォルトの設定で OKだが、一般的な設定は・・・
🔹 向き:横。
🔹 幅と高さ: 800x600 ピクセルに設定。
🔹 解像度: 72 PPI(ウェブ用)で十分。
🔹 色モデル: RGB。
 
続けて、「レイヤーの内容」タブで、【レイヤー数】や【背景色】の設定を行う。
続けて、「レイヤーの内容」タブで、【レイヤー数】や【背景色】の設定を行う
 
ここで、背景が透明なキャンバスにする為に、「背景の不透明度」を【0%】に設定して「作成」をクリックする。
ここで、背景が透明なキャンバスにする為に、「背景の不透明度」を【0%】に設定して「作成」をクリックする。
 
縦型で、チェッカーボード(灰色/白の格子)の透明なキャンバスが現れる。
縦型で、チェッカーボード(灰色/白の格子)の透明なキャンバスが現れる
 
右のレイヤードッカーには、 「背景」と「ペイントレイヤー」の2つのレイヤーが作成されている。
 
 
 
2. 図形を描く
 
🔵 次に、透明な背景の上に、図形を描きます。(ペイントレイヤー)
 
📝 図形を描くためのツール群。(サイドバーのツールボックス。)
図形を描くためのツール群
 
左のツールボックスから、「直線ツール」を選択します。キャンバスは、「ペイントレイヤー」が選択されている。
左のツールボックスから、「直線ツール」を選択します。キャンバスは、「ペイントレイヤー」が選択されている
 
図形の色を設定する。キャンバス上で右クリックして「黒色」を選択する。
図形の色を設定する。キャンバス上で右クリックして「黒色」を選択する。
 
キャンバス上でドラッグして、直線を引く。
キャンバス上でドラッグして、直線を引く
 
マウスを離すと、直線の太さが「サイズ」で指定した太さのピクセルになる。
マウスを離すと、直線の太さが「サイズ」で指定した太さのピクセルになる
 
同様に、マウスをドラッグしながら図形を描いて行く。
同様に、マウスをドラッグしながら図形を描いて行く
 
 
 
3. 図形を塗りつぶす
 
🔵 作成した図形に色を塗る。
 
左のツールボックスから、「連続した色のエリアを塗りつぶす」を選択する。
左のツールボックスから、「連続した色のエリアを塗りつぶす」を選択する
 
キャンバス上で右クリックして、塗りつぶす色を表示する。
キャンバス上で右クリックして、塗りつぶす色を表示します
 
右のカラーパネルから、「黄色」を選択する。
右のカラーパネルから、「黄色」を選択する。
 
図形の上で、マウスをクリックして色を流し込む。
図形の上で、マウスをクリックして色を流し込む
 
図形が、塗りつぶされる。
図形が、塗りつぶされる
 
 
 
4. 作成した図形を保存
 
🔵 透明背景を保持するには、PNG 形式で保存します。
 
メニューバーの「ファイル」タブを開き「名前を付けて保存」を選択する。
メニューバーの「ファイル」タブを開き「名前を付けて保存」を選択する
 
背景が透明なので、ファイルの種類を「PNG画像」にして保存する。
背景が透明なので、ファイルの種類を「PNG画像」にして保存する
 
警告メッセージが表示されるが、「OK」をクリックして続行する。
警告メッセージが表示されるが、「OK」をクリックして続行する
 
画像が「.png」で保存される。
画像が「.png」で保存される
 
保存された画像を表示してみる。
保存された画像を表示してみる
 
 
 
5. 原図を使いまわす
 
📌 ポイント:拡張子を .kra で保存しておくと、Kritaの作業環境をそのまま保持でき、作業を継続して再開できる。
🔹 .kra は「作業用プロジェクト」ファイル
🔹 .png は「最終的なラスタ出力」ファイル
どちらも透明は扱えるが、保存する中身・用途・互換性が大きく異なる。
 
拡張子「.kra 」で保存したファイルを開く。
「.kra 」で保存したファイルを開く
 
保存時の Krita の作業環境で開かれる。
保存時の Krita の作業環境で開かれる
 
「.kra 」で保存したファイルを開くと、レイヤードックに表示されているレイヤーが、図形を作成した時の「背景」と「ペイントレイヤー」の2つが表示されている。
 
✨ 参考:同じ図形を「.png」で保存したファイルを開くと、「背景」レイヤーだけになっている。
「.png」で保存した同じ図形のファイルを開くと、「背景」レイヤーだけになっている
 
 
塗りつぶしの色を「水色」に変更する。
塗りつぶしの色を「水色」に変更する
 
塗りつぶしの色を「黄緑」に変更する。
塗りつぶしの色を「黄緑」に変更する
 
このように元の図形の色だけを変更して、それぞれの図形を保存すれば、色の異なる「同じ形の図形」を手間を掛けずに作ることが出来る。
 
⚡ 注:「.png」で保存したファイルでも、色の塗り替えは可能です。
 
元の図形のレイヤーをコピーして追加し、図形の色とサイズを変更し、且つ、レイヤーだけ回した例。
元の図形のレイヤーをコピーして追加し、図形の色とサイズを変更し、且つ、レイヤーだけ回した例
 

 

以上。
(2025.10.08)

 

 

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