Linux Mint アップデートの自動化

Linux Mint (Cinnamon) 活用ノウハウ
更新管理 「アップデートマネージャー」
アップデートの自動インストール
 
Linux Mint はセキュリティを重視しているため、アップデート通知(Update Manager/更新マネージャ)は定期的に表示されるが、あまりに頻繁に通知されるため、手動で毎回「更新」ボタンを押すのが面倒になる。
 
「自動化」タブを開き、全てのスイッチを「ON」にする
 
以下に、 「完全自動アップデート設定」の方法 を記録。
 
 

 

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1. アップデートマネージャーでの自動更新設定
 
 
🧭 Linux Mint 22.1(Cinnamon / MATE / Xfce いずれも)では、 「アップデートマネージャー(Update Manager)」の自動化設定が改良され、 「自動更新をONにするだけ」で自動的にアップデートが適用される ようになっています。
 
 
メニュー → システム管理 → アップデートマネージャー を開く。
メニュー → システム管理 → アップデートマネージャー を開く
 
アップデートマネージャーが開いたら、「編集」から「設定」をクリックする。
アップデートマネージャーが開いたら、「編集」から「設定」をクリックする
 
「設定」画面の「オプション」タブが開く。
「設定」画面の「オプション」タブが開く
 
「パッケージ」タブの内容。
【この設定を変更しても、自動アップデートには影響しません。】
「パッケージ」タブの内容
 
「自動化」タブを開き、全てのスイッチを「ON」にする。
「自動化」タブを開き、全てのスイッチを「ON」にする
 
🧰 「未使用のカーネルと依存関係のを削除」というスイッチがある。
これをONにすると、更新後に不要になったパッケージ(古い依存関係など)を自動で削除してくれる。
安全性も高いので、これもONにするのがおすすめ。
 
これだけで、Mint が自動的に更新をチェックし、バックグラウンドで安全にアップデートを適用してくれる。
 
自動的に行われる動作。
🔄 更新チェック:システムが定期的(通常は1日1回)に更新をチェック
⬇️ ダウンロード:利用可能な更新を自動でダウンロード
⚙️ インストール:ユーザー操作なしで自動的に適用
🕓 タイミング:通常はバックグラウンドで、PC起動後しばらくして実行
🔔 通知:更新内容によっては簡単な通知バルーンが出る場合あり
 
 
 
2. 再起動について
 
💡 Mint の 自動更新は、自動再起動は行わない。
 
再起動が必要な更新(例:カーネル更新)が適用された場合は、
次のログイン時または通知で「再起動してください」と促されるだけ。
 
つまり:「更新は自動、再起動は手動」が標準設計です。
 
 
 
3. 自動更新の実行タイミング
 
🕓 Linux Mint の自動更新機能は、内部的には mintupdate と mintupdate-automation という systemd タイマー(定期ジョブ) で動いており、動作タイミングと内容は次のようになる。
 
✅ 起動直後(すぐには実行しない):
起動後、すぐには実行せず、一定時間(数分〜数十分)待機してから更新を確認する。
 
🔄 1日1回(デフォルト):
システムが起動している間、約24時間ごとに自動的に更新をチェックし、条件が合えば適用する。
 
⏸ スリープ中は実行しない:
スリープ状態では動作しない。スリープ解除後、タイマーが再開される。
 
🪫 PCを長時間オフにしていた場合:
オフの間は当然動作しない。起動後しばらくしてから最初の自動実行が行われる。
 
つまり――
🔹 起動してすぐには更新せず、少し時間をおいてバックグラウンドで実行
 → その間に通知「アップデートがあります」が一時的に出る
という動きになる。
 
🔎 端末で次のコマンドを入力すると、起動スケジュールが分かる。
systemctl list-timers --all | grep mintupdate
 
端末で次のコマンドを入力すると、起動スケジュールが分かる
 
💡 待たずに、すぐ自動更新を動かしたい場合は、次のコマンドを実行する。
sudo systemctl start mintupdate-automation.service
 

 

以上。
(2025.10.16)

 

 

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