Linux Mint Remmina(リモートデスクトップクライアント) の使い方

低スペック PC 活用ノウハウ
Linux Mint (Cinnamon) の使い方 その-27
リモートデスクトップクライアント Remmina の使い方
 
Windows で使用していた「SSHクライアントアプリ」は【 Rlogin 】で、Linux版はなく Windows 専用のため、Linux Mint では Wine を利用して Windows アプリを実行させている。
Linux Mint で稼働する Rlogin の代替として使える SSH クライアントを探すと、 Rlogin のように GUI で接続先が管理できる「Remmina(レミナ)」が見つかった。
 
メインウィンドウとSSHのターミナル画面を並べて表示した状態
 
以下、Linux Mint で Remmina の SSH や SFTP 機能を使う方法を記録。
 
 

 

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1. Remmina の特徴
 
🔹 Windows の Rlogin に近い「接続リスト管理」ができる。
 
🔹 SSH, SFTP, RDP, VNC などのプロトコルに対応。
 
🔹 接続先ごとに 名前・ユーザー・ホスト・ポート・鍵認証などを保存可能。
 
🔹 ダブルクリックで接続でき、タブで複数同時に開ける。
 
 
 
2. Remmina のインストールと起動
 
ソフトウェアマネージャーを起動し、「Remmina」で検索すると次の結果が表示される。
ソフトウェアマネージャーを起動し、「Remmina」で検索すると次の結果が表示される
 
左上にある「Remmina」には、「Flathub」のマークが付いているので、これをクリックする。
 
「Flatpak (Flathub)」の表示があり、【Flatpak 版】がインストールできる。
「Flatpak (Flathub)」の表示があり、【Flatpak 版】がインストールできる
 
【Flatpak】版の方が、日本語化がキッチリとなされており、使い勝手がよさそうだ。
 
📌 Remmina が、deb 版か Flatpak 版かを確認するコマンド。
  flatpak list | grep -i Remmina # 何も出なければ Flatpak ではない。
  which remmina # 例: /usr/bin/remmina なら deb 版。
 
※:以下は、【deb 版】をインストールして使用した記録になっている。
 
ターミナルで以下を実行。
sudo apt update
sudo apt install remmina remmina-plugin-rdp remmina-plugin-vnc remmina-plugin-secret
 
【deb 版】をインストールして使用した記録
 
※:plugin-secret を入れておくとパスワードを安全に保存できる。
RDP/VNCは不要なら省略可。
 
インストールが完了すると、メニューの インターネット カテゴリーに Remmina が登録される。
インストールが完了すると、メニューの インターネット カテゴリーに Remmina が登録される
 
右クリックすると、デスクトップに追加することもできる。
右クリックすると、デスクトップに追加することもできる
 
デスクトップに追加された、Remmina のアイコン。
デスクトップに追加された、Remmina のアイコン
 
Remmina の初期画面=メインウィンドウ。
Remmina の初期画面=メインウィンドウ
 
 
 
3. SSH での接続
 
左上の 「+」ボタン から「新しい接続」をクリックする。
左上の 「+」ボタン から「新しい接続」をクリックする
 
参考:【Flatpak版】のメインウィンドウ。
参考:【Flatpak版】のメインウィンドウ
 
「リモート接続プロファイル」設定画面が開くので、接続先に関する名前を設定して、プロトコルから「SSH - セキュアシェル」を選択する。
「リモート接続プロファイル」設定画面が開くので、接続先に関する名前を設定して、プロトコルから「SSH - セキュアシェル」を選択する
 
参考:【Flatpak版】のプロトコル。
【Flatpak版】のプロトコル
 
名前:接続先一覧のリストに表示する任意名(例:MyServer)。
グループ:フォルダ分けしたい場合に任意のグループ名(例:DC1)。
Labels:接続先に関するコメント。
プロトコル:「SSH - セキュアシェル」を選択する。
 
続いて、「基本設定」タブの項目を設定する。
続いて、「基本設定」タブの項目を設定する
 
サーバー:IPアドレスとポート番号(例:192.168.xx.xxx:ポート番号)。
認証方式:鍵認証なら「公開鍵(自動)」を選択。
ユーザー名:接続先サーバーのユーザー名。
パスワード:パスワード。
SSH 秘密鍵ファイル: 公開鍵ファイル を指定。
秘密鍵のロックを解除するパスワード:パスワード。
 
設定が終わったら、「保存」をクリックする。
 
「高度な設定」タブでの設定・・・特に必要なし。
文字コード:通常は UTF-8(日本語表示もOK)。
「高度な設定」タブでの設定・・・特に必要なし
 
「Behaivor」タブでの設定・・・特に必要なし。
「Behaivor」タブでの設定・・・特に必要なし
 
「SSHトンネル」タブでの設定・・・特に必要なし。
「SSHトンネル」タブでの設定・・・特に必要なし
 
接続先が登録されると一覧のリストに表示される。ダブルクリックで接続するか、右クリックで「接続」を選択すると、SSH接続が行われる。
接続先が登録されると一覧のリストに表示される。ダブルクリックで接続するか、右クリックで「接続」を選択すると、SSH接続が行われる。
 
SSH接続が確立され、ターミナル画面が「タブ」で表示される。
SSH接続が確立され、ターミナル画面が「タブ」で表示される
 
左上の「︙」ボタンをクリックすると、接続先が「グループ」→「名前」で選択できる。
左上の「︙」ボタンをクリックすると、接続先が「グループ」→「名前」で選択できる
 
左のサイドメニューは、上から
メインウィンドウを開く。
現在の接続を複製する。
ウィンドウサイズをリモートの解像度に合わせる。
全画面モードのオン/オフ。
ツール:この中にフォントサイズを大きくしたり・小さくしたりの機能がある。
スクリーンショット。
▶:Bottom/Disconnect。
左のサイドメニューは、上から
メインウィンドウを開く。
現在の接続を複製する。
ウィンドウサイズをリモートの解像度に合わせる。
全画面モードのオン/オフ。
ツール:この中にフォントサイズを大きくしたり・小さくしたりの機能がある。
スクリーンショット。
▶:。
 
メインウィンドウとSSHのターミナル画面を並べて表示した状態。
メインウィンドウとSSHのターミナル画面を並べて表示した状態
 
 
 
4. SFTP での接続
 
左上の 「+」ボタン から「新しい接続」をクリックする。
左上の 「+」ボタン から「新しい接続」をクリックする
 
「リモート接続プロファイル」設定画面が開くので、接続先に関する設定を行う。
「リモート接続プロファイル」設定画面が開くので、接続先に関する設定を行う
 
名前:接続先一覧のリストに表示する任意名。
グループ:フォルダ分けしたい場合に任意のグループ名。
Labels:接続先に関するコメント。
プロトコル:「SFTP - セキュアなファイル転送」を選択する。
サーバー:IPアドレスとポート番号(例:192.168.xx.xxx:ポート番号)。
ユーザー名:接続先サーバーのユーザー名。
パスワード:パスワード。
認証方式:鍵認証なら「公開鍵(自動)」を選択。
SSH 秘密鍵ファイル: 公開鍵ファイル を指定。
秘密鍵のロックを解除するパスワード:パスワード。
 
設定が終わったら、「保存」をクリックする。
 
「Behaivor」タブでの設定・・・特に必要なし。
「Behaivor」タブでの設定・・・特に必要なし
 
「SSHトンネル」タブでの設定・・・特に必要なし。
「SSHトンネル」タブでの設定・・・特に必要なし
 
接続先が登録されると一覧のリストに表示されるので、ダブルクリックで接続する。
接続先が登録されると一覧のリストに表示されるので、ダブルクリックで接続する
 
接続が確立され、接続先サーバーのホームディレクトリの内容が表示される。
接続が確立され、接続先サーバーのホームディレクトリの内容が表示される
 
「アップロード」をクリックすると・・・。
「アップロード」をクリックすると・・・
 
アップロードファイルを選択する」画面が表示される。
「アップロードファイルを選択する」画面が表示される
 
「ダウンロード」をクリックすると・・・。
「ダウンロード」をクリックすると・・・
 
ダウンロード先を選択する」画面が表示される。
「ダウンロード先を選択する」画面が表示される
 
メインウィンドウとSFTPのターミナル画面を並べて表示した状態。
メインウィンドウとSFTPのターミナル画面を並べて表示した状態
 
 
 
5. 設定の機能
 
メインウィンドウの右上にあるハンバーガーアイコンをクリックすると、一番上に「設定」がある。
メインウィンドウの右上にあるハンバーガーアイコンをクリックすると、一番上に「設定」がある
 
この「設定」には、全体に共通する動作や外観を制御する機能がまとめられているが、特筆すべきものは殆んどない。
 
①. General(一般)
①. General(一般)
 
ダブルクリック時の動作:接続を開始する になっている。
 
②. Appearance(外観)
②. Appearance(外観)
 
③. アプレット(Applet)
③. アプレット(Applet)
 
④. キーボード(Keyboard)
④. キーボード(Keyboard)
 
⑤. SSH options
⑤. SSH options
 
⑥. セキュリティ(Security)
⑥. セキュリティ(Security)
 
⑦. ターミナル(Terminal)
⑦. ターミナル(Terminal)
 
「Use default system font」をオフにすると、ターミナルのフォントとサイズが変更できる。
 
⑧. RDP
⑧. RDP
 
 
アプリとしての完成度は高くないが、Rlogin の代替として使用する分には問題ない。
 

 

以上。
(2025.08.28)

 

 

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