Synology NAS を USB 外付けHDD(NTFS) にバックアップ

Windows PC 関連ノウハウ
NASを「Hyper Backup」で自動バックアップ
 
NASのUSB端子に、外付けHDD(NTFS)を接続。ミラーリング中のファイルを自動でバックアップし、且つ、バックアップしたファイルをWindowsから直接見ることができる、「NASのバックアップ体制」を構築した。
NASバックアップ体制
以下、Synologyの「Hyper Backup」で、NASのバックアップを自動化した記録。
 

 

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1. ミラーリング中のNASをバックアップする必要性
 
ミラーリングでは救われない、ミスへの対応
操作ミスによる「ファイルの上書き」や「ファイルの削除」といった人為的なミスは、そのままミラーリングされてしまい元には戻せない。
→ バックアップがあれば元に戻せる。
 
NAS自体の故障への対応
NASで使われているファイルシステムは、【 Btrfs 】というLinux向けのフォーマットになっており、Windowsからは直接参照することができない。
→ フォーマットが【 NTFS 】のHDDにバックアップしておけば、Windowsから容易に参照できる。
 
HDDが故障した場合への対応
RAIDにしているので、HDD 2個 それぞれに同じデータが保存されており、もし 1個が壊れてももう 1個が無事なら、壊れたHDDを交換すればデータは復旧できる。
→ HDDを交換するまでの間、バックアップがあれば必要なデータをコピーして使える。(交換用のHDDを、常時手元に置いてはいない。)
 
 
 
2. 外付けHDDの準備と接続
 
NASと同じ容量で、USB接続のHDDを用意する。
 
Windows10 のコントロールパネルを使用して、【 NTFS 】でフォーマット。
 
外付けHDDを、NASのUSBポートに接続すると、DSMの右上に「外部デバイス」アイコンが表示される。
DSMの右上に「外部デバイス」アイコンが表示される
 
「コントロールパネル」を開き、「外部デバイス」をクリックする。
「コントロールパネル」を開き、「外部デバイス」をクリックする
 
「外部デバイス」に【 USB Disk 1 】が表示される。
「外部デバイス」に【 USB Disk 1 】が表示される
 
展開すると、詳細が表示される。ファイルシステムは【 NTFS 】になっている。
展開すると、詳細が表示される。ファイルシステムは【 NTFS 】になっている。
 
「設定」タブを開くと、権限設定があったので、USB HDDへの書き込み権限を設定した。(【ローカルエリア】でのユーザーの状態。)
「設定」タブを開くと、権限設定があったので、USB HDDへの書き込み権限を設定した
 
【ローカルグループ】でのユーザーの状態を確認すると、「adoministrators」の『読み取り/書き込み』がOKになっている。
【ローカルグループ】でのユーザーの状態を確認すると、「adoministrators」の『読み取り/書き込み』がOKになっている
 
コントロールパネルの「ユーザーとグループ」で【xxxxx】ユーザーをクリックし、「編集」で「ユーザーグループ」タブを開いてみた状態。
コントロールパネルの「ユーザーとグループ」で【xxxxx】ユーザーをクリックし、「編集」で「ユーザーグループ」タブを開いてみた状態
 
同じく、コントロールパネルの「ユーザーとグループ」で【xxxxx】ユーザーをクリックし、「編集」で「権限」タブを開いてみた状態。
同じく、コントロールパネルの「ユーザーとグループ」で【xxxxx】ユーザーをクリックし、「編集」で「権限」タブを開いてみた状態
 
外部デバイス(USB接続HDD)の、共有フォルダ【usbshare1】のユーザー権限にチェックが入っている。
 
 
「File Station」を開くと、USB HDDが表示され、アクセスが出来る状態になっている。
「File Station」を開くと、USB・HDDが表示され、アクセスが出来る
 
 
 
3. 「Hyper Backup」による、自動バックアップ設定
 
「パッケージセンター」を開き、「Hyper Backup」の開くをクリックする。
「パッケージセンター」を開き、「Hyper Backup」の開くをクリックする
 
「バックアップ先」を設定する画面が開くので、「ローカル フォルダ & USB」を選択し、「次へ」をクリックする。
「バックアップ先」を設定する画面が開くので、「ローカル フォルダ & USB」を選択し、「次へ」をクリックする
 
「バックアップ先」画面に何も表示されない場合、右上に「NAS名」が表示されているので、これを消すと「検索」になり、「バックアップ先」が選択可能になる。
「バックアップ先」画面に何も表示されない場合、右上に「NAS名」が表示されているので、これを消すと「検索」になり、「バックアップ先」が選択可能になる。
 
「バックアップ先」のタイプについて。
・「ローカル フォルダ & USB (単一バージョン)」
を選択すると単純なコピーバックアップになり、バックアップハードディスクをDS218jから取り外して、パソコンに接続すれば「通常のファイル操作」で、ファイルやフォルダを取り出すことが可能。
 
・「ローカル フォルダ & USB」
を選択すると増分バックアップになり、バックアップデータは独自のデータベースで管理されるため、バックアップハードディスクをパソコンに繋いでデータを読み出す場合、専用のアプリ
 "Synology Hyper Backup Explorer" を
パソコンにインストールする必要がある。
 
「バックアップ先の設定」画面が開くので、【 バックアップタスク 】を作成する。【 共有フォルダには、バックアップ先のUSB HDD 名 】を【ディレクトリには、バックアップ先のファイル名】をそれぞれ指定し、「次へ」をクリックする。
【 バックアップタスク 】を作成する
 
「データ バックアップ」の画面が開くので、「バックアップの対象にするフォルダ」を選択し、「次へ」をクリックする。
「バックアップの対象にするフォルダ」を選択し、「次へ」をクリックする
 
「アプリケーション バックアップ」の画面が開くが、不要なので選択せず、「次へ」をクリックする。
「アプリケーション バックアップ」の画面が開くが、不要なので選択せず
 
「バックアップの設定」画面が開く。ここで、バックアップのタスク名を設定する。その他必要があれば変更し、「次へ」をクリックする。
バックアップのタスク名を設定
 
「ローテーション設定」画面が開くので、バックアップローテーションを有効にするにチェックを入れ、「次へ」をクリックする。
バックアップローテーションを有効にする
 
古いバージョンから」を選択すると。
指定した【バージョンの最大数】を超えると、最も古いバックアップが削除される。
 
初回のバックアップを行うために、「はい」をクリックする。
初回のバックアップを行う
 
 
 
4. バックアップの実行と結果確認
 
バックアップが開始される。最初は、ソースファイルのサイズチェックから始まる。
バックアップが開始される
 
データのバックアップ中。各部の表示内容は、下記の通り。
データのバックアップ中
 
バックアップが終了すると、右上にある通知欄にもお知らせが届く。
右上にある通知欄にもお知らせが届く
 
バックアップ終了画面。それぞれのボタンを、チェックしてみる。
バックアップ終了画面
 
ログの内容。初回なので、2時間50分程掛かっている。
ログの内容
 
バックアップ エクスプローラ。バックアップしたファイルの内容が、バックアップした日時毎に参照できる。
バックアップ エクスプローラ
 
バックアップ統計。USB HDDの使用率等が、グラフで確認できる。
バックアップ統計
 
バックアップ整合性の確認が出来る。バックアップの整合性チェックは、毎週日曜日の5時(ディフォルト)にスケジュールされている。
バックアップ整合性の確認が出来る
 
「File Station」を開くと、USB HDDの表示があるのでクリックしてみると、バックアップされたファイル名がが表示される。拡張子が「 .hbk 」となっている。
「File Station」を開くと、USB HDDが表示されているのでクリックしてみると、バックアップされたファイルが表示される
 
更に、バックアップされたファイルをクリックすると、「バックアップの対象にしたフォルダ」が表示される。
「バックアップの対象にしたフォルダ」が表示される
 
これらのフォルダは、Windowsのエクスプローラと同じように開くことが出来る。
Windowsのエクスプローラと同じように、ファイルを開くことが出来る
 
 
 
5. NAS自体やHDDが故障した場合の対応
 
USB接続の、NTFSでフォーマットした外付けHDDなので、いざという時は取り外し、Windows PC に接続すれば、簡単にNASのデータが参照できる。
 
参考:
 

以上。
(2019.06.09)

 

 

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“Synology NAS を USB 外付けHDD(NTFS) にバックアップ” への3件の返信

  1. とても参考になりました。ありがとうございます。

    残念ながら、ウチの環境では外付けHDDが軒並み問題を抱え、先に進むことができませんでしたが、「どのように認識・表示されるのか」が分かり、諦めがつきました。

    ウチのRAID5ケースも玄人志向のHDDケースも古いIDEのHDDケースも、「外付けデバイスとしては正常表示だが、ファイルマネージャ上に表示されず、Hyper Backupの転送先一覧にも表示されない」という現象により、「非対応」と諦めました。(;´д`)トホホ…
    抜去してPCで確認すると、シェアフォルダも作られていて問題なさそうだったんですけどね。(´・ω・`)

    1. やはり諦めきれず、あれから色々試してみたところ、グループ権限が「アクセス無し」(NA)になっていたのが邪魔(ユーザー権限など他でRWに設定しても、どこかでNAにしているとNAが優先される)していたようで、File Station上でもHyper Backup上でも表示/選択できるようになりました!

      それもこれも、画像付きで細かく解説してくれたこのページの情報のおかげです!
      ありがとうございました!

      1. 良かったです。他の人にも参考になるよう、記事に「外部デバイス(USB接続HDD)の、共有フォルダ【usbshare1】のユーザー権限にチェックが入っている。」を追記しました。

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