Linux Mint (Cinnamon) の使い方 その-4
ファイルやフォルダの扱い方
しかし、Linux のファイルには拡張子がなく、ファイルの種類はファイルシステムやファイルの中身で決定されるため、効率的な作業や高度な操作を求める場合にはターミナルによるコマンド操作が必要となる。
2. GUIによる基本操作
3. ゴミ箱をデスクトップに表示
4. USBメモリーの使用
5. NASへの接続
6. スプリットビュー(F3キー)を使う
7. 「テンプレート」フォルダーと「公開」フォルダー
Linux Mint Cinnamonには「Nemo(ネモ)」と呼ばれるファイルマネージャーが標準で搭載されており、Windowsの「エクスプローラー」に似た役割を果たします。
ファイルとは
データを保存するための基本的な単位で、情報やデータ(テキスト、画像、音楽、プログラムなど)を格納します。
ファイルは、実体として存在するデータの塊を指し、「名前」「中身」「属性(パーミッションやサイズなど)」がある。
ファイルの例: photo.jpg(写真データが入っている)
場所とは
ファイルやディレクトリがどこにあるか、存在する「位置」を指します。
絶対パスや相対パスとして表現されます。
場所の例: /home/user/pictures/
ファイルの拡張子について
拡張子はファイル名の最後に付けられるもので、通常「.」(ピリオド)で区切られた文字列です。主にファイルの種類を示すために使われます。
例: document.txt: テキストファイル
script.sh: シェルスクリプト
archive.tar.gz: 圧縮アーカイブファイルWindowsとの違い
Windowsでは拡張子がファイルタイプを認識する主要な方法であり、関連付けられたプログラムが拡張子に基づいて自動的に選択されます。一方、Linuxでは拡張子は必須ではなく、用途に応じて自由な命名が出来ます。
テキストファイル、バイナリファイル、スクリプトなど。
2. ディレクトリ (Directory):
他のファイルやディレクトリを格納するための特殊なファイル。
3. シンボリックリンク (Symbolic Link):
別のファイルやディレクトリを指すポインタのようなもの。
4. デバイスファイル (Device File):
ハードウェアデバイスを操作するための特殊なファイル。
5. パイプ (Pipe) と ソケット (Socket):
プロセス間通信 (IPC) に使われるファイル。
Linux Mint でファイルやフォルダーを管理するには、「クイックランチャー」か「お気に入り」にある【ファイル】アイコンをクリックする。
また、メニューの中央エリアにある「場所」を選択すれば、フォルダ一覧の中から該当のフォルダーを直接開くこともできる。

新しいフォルダの作成、並べ替え、表示方法の変更などのボタンが含まれます。
画面上部に配置され、現在のフォルダの場所(パス)が表示されます。パスをクリックして直接編集したり、クリック式で階層が移動できます。
左側に配置され、よく使うフォルダ(ホーム、デスクトップ、ダウンロードなど)や外部ドライブが表示されます。
フォルダ内のファイルやサブフォルダが表示されます。
空のドキュメントとは
一般ユーザーが新しい文書やノートを作成する際に使うもので、特定のフォーマットや用途を意識したファイル。
「空のテキストファイル」(.txt)は技術的には「空のファイル」ですが、GUI上では「新しいドキュメント」の一部として扱われます。
「削除」と「ゴミ箱に移動」の違い
削除:ファイルやフォルダが完全に削除される。ゴミ箱を経由しないため復元が出来ない。
ゴミ箱に移動:ファイルやフォルダを「ゴミ箱」という一時保管場所に移動する。ゴミ箱からファイルやフォルダを簡単に復元できる。
「内容を検索」とは
指定されたディレクトリ内のファイルの中身を調べます。
テキスト、コードファイル、ドキュメント(PDFなど)などの中から指定したキーワードを含むファイルを特定します。
ユーザーが新しいファイルを作成する際の「テンプレートファイル」を格納するためのフォルダーで、このフォルダーにファイルを置いておくと、Nemo の右クリックメニューの「新しい文書」オプションでそのテンプレートを利用できます。
ネットワークを介して他のユーザーやデバイスとファイルを共有するための特別なフォルダーで、Linux Mint では、このフォルダーを利用してローカルネットワーク上で簡単にファイルを公開できます。
以上。
(2025.06.01)