PCを NASに 定期・自動で システムバックアップを取る

Windows PC 関連ノウハウ
PCのバックアップを自動化する
 
PCのシステムバックアップを取って置き、いざという時に備える必要性は理解できても、なかなか定期的に実行するのは難しい。
 
Synology NAS には「Synology Active Backup for Business」というパッケージが用意されており、このツールを使えば、いとも簡単に、PCの定期・自動バックアップ体制が構築できる。
 
PCを NASに 定期・自動で システムバックアップを取る
 
以下、「Synology Active Backup for Business」を使って、PCの定期・自動バックアップ体制を整えた記録。
 

 

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1. 「Active Backup for Business」とは
 
Synology が提供する【PCのバックアップツール】で、Synology NAS の対象機種であれば、無償で利用できる。
・定期的かつ自動的に実行できる。
・システム全体だけでなく、ファイル単位でも復旧できる。
・複数世代のバージョン管理ができる。
・複数台のPCをバックアップできる。
・バックアップファイルの保存容量が節約できる。
 
「保存容量が節約できる」とは。
内容が変わっていないファイルはバックアップしない
「重複除去」や、
保存容量を節約するための
「データ圧縮」など、
アクセス速度よりも、容量効率を重視した機能。
 
 
NAS側には、「Active Backup for Business」を、バックアップ対象のPCには「エージェントソフトウェア」をインストールして動作させる。
 
 
 
2. NAS側での準備
 
「パッケージセンター」から、「Active Backup for Business」をインストールする。
「パッケージセンター」から、「Active Backup for Business」をインストールする
 
途中で「ファイヤーウォール通知」が表示されるが、「OK」をクリックする。
途中で「ファイヤーウォール通知」が表示されるが、「OK」をクリックする
 
インストールが完了すると、「開く」をクリックする。
導入が完了すると「インストール」が「開く」に替わるので、「開く」をクリックする
 
メインメニューにも「Active Backup for Business」と「Active Backup for Business Portal」が追加される。
メインメニューにも「Active Backup for Business」と「Active Backup for Business Portal」が追加される
 
「Active Backup for Business」の初回起動時には、「アクティベーション」が求められるので、「有効化」をクリックする。
「Active Backup for Business」の初回起動時には、「アクティベーション」が求められるので、「有効化」をクリックする
 
「プライバシーポリシー」に同意するにチェックをいれ「次へ」をクリックする。
「プライバシーポリシー」に同意する
 
「Synologyアカウント」の、ID(メールアドレス)とパスワードを入力して、「有効化」をクリックする。
「Synologyアカウント」の、ID(メールアドレス)とパスワードを入力して、「有効化」をクリックする
 
「アクティベーション」が完了して、パッケージが有効になるので、「OK」をクリックする。
「アクティベーション」が完了して、パッケージが有効になるので、「OK」をクリックする
 
「Active Backup for Business」の「概要」画面が開くので、メニューの「PC」を選択する。
「Active Backup for Business」の「概要」画面が開く。ここで、メニューの「PC」を選択する。
 
「デバイス」タブが開くので、「デバイスを追加する」をクリックする。
「デバイス」タブが開くので、「デバイスを追加する」をクリックする
 
「デバイスを追加する」画面が表示されるので、バックアップ対象PCの【OS種別】を選んで「OK」をクリックする。
「デバイスを追加する」画面より、バックアップ対象PCのOS種別を選んでクリックする
 
 
 
3. クライアントとなるPC側での準備
 
「Active Backup for Business Agent」がダウンロードされるので、このファイルを開き、実行する。
「Active Backup for Business Agent」がダウンロードされるので、実行する
 
セットアップが開始されるので、「次へ」をクリックする。
セットアップが開始されるので、「次へ」をクリックする
 
ライセンスに同意し、「次へ」をクリックする。
ライセンスに同意し、「次へ」をクリックする
 
「インストール」をクリックする。
「インストール」をクリックする
 
「終了」をクリックする。
「終了」をクリックする
 
エージェントが起動され、ウィザードが表示されるので、NASのIPアドレスとユーザー名、パスワードを入力して、「接続」をクリックする。
エージェントが起動され、ウィザードが表示されるので、NASのIPアドレスとユーザー名、パスワードを入力して、OKをクリックする
 
「Default」のバックアップタスクが作成されるので、「OK」をクリックする。
「Default」のバックアップタスクが作成される
 
タスクバーに、アイコンが追加された。
タスクバーに、アイコンが追加された
 
 
 
4. バックアップタスクの編集
 
「Active Backup for Business」の「PC」画面には、エージェントを導入したPC名が表示される。
「Active Backup for Business」の「PC」画面には、エージェントを導入したPC名が表示される
 
詳細を展開すると、PC情報の下に「Default」のバックアップタスクが表示される。タスク名は、【ログインユーザー名-Default】になっている。
詳細を展開すると、PC情報の下に「Default」のバックアップタスクが表示される
 
「タスクリスト」タブをクリックすると、デバイス毎のタスク設定が表示される。
「タスクリスト」タブをクリックすると、デバイス毎のタスク設定が表示される
 
「編集」タブをクリックし、「Default」のバックアップタスクの内容を変更する。
「編集」タブをクリックし、「Default」のバックアップタスクの内容を変更する
 
タスクの編集は、「全般」「予約」「保持」の3つに分かれている。
タスクの編集は、「全般」「予約」「保持」の3つに分かれている
 
ソースタイプについて。
ベアメタル
対象PCの全ボリュームをバックアップ。

システムボリューム
起動ドライブのみバックアップ。

カスタマイズされたボリューム
ユーザーが指定したボリュームをバックアップ。
(対象のPCに複数のボリュームがあるときのみ指定可能)
 
【カスタマイズされたボリューム】を選択した例。
上段:Windowsのエクスプローラーでのデバイス表示。
下段:対象ボリュームを選択する画面。
カスタマイズされたボリュームを選択したときの例
 
システムボリューム(起動ドライブ)を、バックアップ対象に設定した。
システムボリューム(起動ドライブ)のみバックアップにした
 
「予約」で「スケジュール済みバックアップ」を選択し、毎週日曜日にバックアップを取ることにした。
「予約」で「スケジュール済みバックアップ」を選択し、毎週日曜日にバックアップを取ることにした
 
実行時点を「日曜日」、繰り返しタイプを「毎日/毎週」にし、「バックアップ開始時刻」を「13:30」と設定。
「バックアップ開始時刻」を「13:30」とした
 
「保持」タブでは、バックアップファイルを保存する「バージョン管理」の設定が出来る。バックアップを週1回・日曜日に取ることにしたので、3週間分保存することとした。
バックアップを週1回日曜日に取ることにしたので、3週間分保存することとした
 
タスクの編集を終えると、設定したバックアップサイクルの、次の日時が表示される。
設定したバックアップサイクルの次の日時が表示された
 
 
 
5. バックアップの実行と結果の見方
 
設定した次回の日時までバックアップが実行されるのを待つには、期間があり過ぎるので、「バックアップ」タブをクリックしてみると、手動でバックアップが開始された。
「バックアップ」タブをクリックしてみると、バックアップが実行された。
 
2時間と少しかかって終了。「成功」と表示され、次の実行日時が表示される。
2時間と少しかかって終了。「成功」と表示され、次の実行日時が表示される。
 
通知欄を見ると、4時間前にPCが接続され、2分前にバックアップが完了したとの通知が表示された。
通知欄を見ると、4時間前にPCが接続され、2分前にバックアップが完了したとの連絡がある。
 
バックアップが完了したので、「詳細」タブと「バージョン」タブの内容を見てみる。
「詳細」タブと「バージョン」タブの内容を見てみる。
 
「詳細」タブでは、バックアップの実行結果とログが参照できる。
「詳細」タブでは、バックアップの実行結果とログが参照できる
 
「バージョン」タブでは、保存されているバックアップファイルが参照できる。
「バージョン」タブでは、保存されているバックアップファイルが参照できる
 
「Active Backup for Business」の「概要」画面に戻ると、
①.バックアップ対象のPC。
②.バックアップの実行日カレンダー。
③.実行中のアクティビティ。
④.前回のバックアップタスク。
等が、確認できる。
「Active Backup for Business」の「概要」画面
 
 
 
6. 復元要領
 
バックアップからの復元。
①.ファイル単位の復元
②.システム全体の復元・・・の2通りがある。
 
 
 
①.ファイル単位での復元要領
 
メインメニューから、「Active Backup for Business Portal」をクリックする。
メインメニューから、「Active Backup for Business Portal」をクリックする
 
又は、Active Backup for Businessの、対象PCにある「復元」ボタンからも開くことが出来る。
Active Backup for Businessの、対象PCにある「復元」ボタンからも開くことが出来る
 
復元パネルでは、Active Backup for Businessで取得した全てのバックアップファイルにアクセスできるので、復元するファイルやフォルダを選択する。下部のタイムラインを使うと、対象となるバックアップ日時が切り替えられる。
復元パネルでは、Active Backup for Businessで取得した全てのバックアップにアクセスできる
 
復元したいファイルやフォルダを選択し、「復元」ボタンを押せばよいらしい。
復元したいファイルやフォルダを選択し、「復元」ボタンを押せばよい
 
 
②.システム全体の復元要領
 
Active Backup for Businessの、対象PCにある「復元」ボタンから【復元メディアを作成】をクリックする。
Active Backup for Businessの、対象PCにある「復元」ボタンから【復元メディアを作成】をクリックする
 
「リカバリ メディア作成ガイド 」をダウンロードして読め、と表示される。
「リカバリ メディア作成ガイド 」をダウンロードして読め、と表示される
 
ダウンロードした「リカバリ メディア作成ガイド 」の、方法1:リカバリ メディアを自動的に作成というページの「ここ」をクリックする。
リカバリ メディアを自動的に作成というページの「ここ」をクリックする
 
「Active Backup for Business Recovery Media Creator」の zipファイルが、自動的にダウンロードされるので、解凍して実行する。
「Active Backup for Business Recovery Media Creator」の zipファイルが、自動的にダウンロードされるので、解凍して実行する
 
リカバリ メディア クリエイターが起動されるので、USB メモリを挿入してメディアを選択する。
リカバリ メディア クリエイターが起動されるので、USB メモリを挿入してメディアを選択する
 
「作成」をクリックすると、「Windows ADK をダウンロード」の画面が表示されるので、「ダウンロード」する。
「Windows ADK をダウンロード」の画面が表示されるので、「ダウンロード」する
 
インストール場所を確認して、「次へ」をクリックする。
インストール場所を確認して、「次へ」をクリックする
 
【はい】にチェックを入れ、「次へ」をクリックする。
【はい】にチェックを入れ、「次へ」をクリックする
 
「同意する」をクリックする。
「同意する」をクリックする
 
インストールは、展開ツールとWindows プレインストール環境 (Windows PE) の2 つの機能しか必要ないとのこと。
展開ツールとWindows プレインストール環境 (Windows PE) の2 つの機能しか必要ない
 
「インストール」をクリックすると、導入が始まる。
「インストール」をクリックすると、導入が始まる
 
ようこそ画面でインストールが終わりなので、「閉じる」をクリックする。
ようこそ画面でインストールが終わりなので、「閉じる」をクリックする
 
リカバリ メディアの作成をクリックすると、USBがフォーマットされる。
リカバリ メディアの作成をクリックすると、USBがフォーマットされる
 
リカバリ メディアの作成が始まる。
リカバリ メディアの作成が始まる
 
リカバリ メディアの作成が終了する。
リカバリ メディアの作成が終了する
 
USBデバイスが開かれて、名前が Syno Media と改名されている。
USBデバイスが開かれて、名前が Syno Media と改名されている
 
以上で、「リカバリ メディア 」が作成できたので、このUSBを挿してシステムを起動すれば、システム全体の復元が出来るようになった。
 

 

以上。
(2019.06.10)

 

 

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