Linux Mint メモ Sticky Notes の使い方

低スペック PC 活用ノウハウ
Linux Mint (Cinnamon) の使い方 その-10
メモアプリ Sticky Notes の使い方
 
Linux Mint の Sticky Notes は、デスクトップ上に付箋スタイルのメモを作成・管理できる便利なアプリで、シンプルで直感的な操作性とカスタマイズ機能を備えており、日常のタスク管理やアイデアの記録に最適です。
 
再度「メモアプリ」アイコンをクリックすることで、メインウィンドウが表示出来る
 
以下、Linux Mint のメモアプリである Sticky Notes の基本的な使い方をまとめた。
 
 

 

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1. Sticky Notes とは
 
Linux Mint のアクセサリーにある「メモ」は、従来の「GNote」を置き換え、「Sticky Notes」がデフォルトの付箋アプリになった。
 
付箋アプリとは、付箋のようなメモをパソコンの画面に貼れるメモアプリのことで、手軽にメモをデスクトップに残したいときに便利です。
 

 Sticky Notesの特徴
 Sticky Notes は、Linux Mint デスクトップ環境 Cinnamon との一体化に重きを置き、Cinnamon の UI ガイドラインに基づいて作られているGTK3ベースのPythonアプリで、以下の機能を備えている。

デスクトップ上の付箋:メモをデスクトップに貼り付け、視覚的に管理。
テキストフォーマット:太字、斜体、固定幅などの基本的な書式設定。
カスタマイズ:メモの色やタイトルを変更可能。
トレイアイコン:メモの表示/非表示を簡単に切り替え。
バックアップ機能:手動または自動でメモを保存。
グループ管理:メモをカテゴリ別に整理。
Waylandに関する注意:Wayland環境では動作が不安定な場合があり、Xorg環境での使用が推奨されます。

 
 
 
2. 画面の構成と各部の名称
 
Sticky Notes は、メインウィンドウと個々のメモウィンドウ(付箋)の2つの画面で構成される。
Sticky Notes は、メインウィンドウと個々のメモウィンドウ(付箋)の2つの画面で構成される
 
 
①.メインウィンドウの構成
 
メインウィンドウの構成
 
メモ一覧エリア
名称:メモリスト
説明:作成済みのメモが付箋形式で表示される。各メモのタイトルや一部の内容が確認可能。クリックでメモを開く。
 
管理エリア
名称:グループ管理パネル
説明:メモをカテゴリ(グループ)別に整理。グループの作成、削除、メモの移動が可能。
 
ツールバー(画面下部)
名称:アクションバー
説明:以下のボタンが含まれます。
新しいメモボタン(「+」アイコン):新しいメモを作成。
選択したメモを削除ボタン(「ー」アイコン):メモを削除。
選択したメモを複製ボタン(📋):メモを複製。
 
 
②.個々のメインウィンドウ(付箋)の構成
 
デスクトップ上に独立した付箋ウィンドウが表示される。
個々のメインウィンドウ(付箋)の構成
 
ヘッダー
名称:メモタイトルバー
説明:メモのタイトルが表示されるエリア。右クリックで「タイトル変更」「色変更」「常に最前面」などのオプションが表示。ドラッグでメモを移動可能。
 
本文エリア
名称:テキスト入力エリア
説明:メモの内容を入力するエリア。テキストの書式設定(太字、斜体、固定幅)が可能。右クリックで書式メニューやコピー/ペーストオプションが表示。
 
リサイズハンドル
名称:ウィンドウリサイズ枠
説明:メモウィンドウの右下隅をドラッグしてサイズを変更可能。
 
 
 
3. アプリの起動と初期画面
 
「メモ」アプリを開くには、「メニュー」 > 「アクセサリー」 > 「メモ」を選択する。
「メモ」アプリを開くには、「メニュー」 > 「アクセサリー」 > 「メモ」を選択する
 
メインウィンドウと個々のメモウィンドウの2つの画面が開く。
メインウィンドウと個々のメモウィンドウの2つの画面が開く
 
左下のタスクバーに「メモアプリ」が、右下のシステムトレイには「メモアイコン」が表示される。
 
初回起動時には、メインウィンドウのグループ管理パネルには「グループ 1」が、メモリストには「無題」のメモが表示される。メモウィンドウ(デスクトップ)にも同じ「付箋」が貼られている。
 
「メインウィンドウ」を閉じても、「付箋(メモウィンドウ)」はデスクトップに残る。
 
グループの「編集」をクリックすると、グループ名の変更が出来る。
グループの「編集」をクリックすると、グループ名の変更が出来る
 
グループ名を入力することで、メモをカテゴリ別に整理することが出来る。
グループ名を入力することで、メモをカテゴリ別に整理することが出来る
 
メモウィンドウの「名前を変更」をクリックして、メモにタイトルを付ける。
メモウィンドウの「名前を変更」をクリックして、メモにタイトルを付ける
 
メモのタイトルを入力し、続けてメモをクリックしてメモの内容を入力する。
メモのタイトルを入力し、続けてメモをクリックしてメモの内容を入力する
 
メインウィンドウのメモリストにある付箋の内容も同時に変更される。
 
 
 
4. 「付箋(メモウィンドウ)」のアイコンと機能
 
 「付箋(メモウィンドウ)」のアイコンと機能
 
1. メモの色:色の変更。
メモの色アイコンをクリックすると、8色のリストが表示され変更したい色が選べる。
メモの色アイコンをクリックすると、8色のリストが表示され変更したい色が選べる
 
2. 名前を変更:メモのタイトル名の変更。
 
3. メモタイトルバーでの右クリック:メモの複製やメモを最前面に表示ができる。
 
4. テキスト入力エリアでの右クリック:
 
5. 書式:文字の書体やサイズの変更。
書式:文字の書体やサイズの変更
 
6. 新しいメモ:メモの新規作成
 
7. メモを削除:不要なメモの削除
 
 
 
5. 「メインウィンドウ」のアクションバーにあるアイコンと機能
 
1. 新しいメモボタン(「+」アイコン):新しいメモを作成。
新しいメモボタン(「+」アイコン):新しいメモを作成
 
新しいメモの付箋が貼られ、メインウィンドウのメモリストにも作成される。
新しいメモの付箋が貼られ、メインウィンドウのメモリストにも作成される
 
2. 選択したメモを削除ボタン(「ー」アイコン):メモを削除。
選択したメモを削除ボタン(「ー」アイコン):メモを削除
 
選択したメモが削除される。
選択したメモが削除される
 
3. 選択したメモを複製ボタン(📋):メモを複製する。
メモを複製する
 
 
 
6. メモ(付箋)の表示を切り替える方法
 
 
メモ(付箋)は、グループ単位で表示される。
 
 
システムトレイにある「メモアイコン」の3つの操作と機能。
システムトレイにある「メモアイコン」の機能
 
「左クリック」:メモの表示/非表示の切り替え。
「左クリック」:メモの表示/非表示の切り替え
「左クリック」:メモの表示/非表示の切り替え
 
「中クリック」:メインウィンドウの表示/非表示の切り替え。
「中クリック」:メインウィンドウの表示/非表示の切り替え
 
「右クリック」:表示グループの切り替え。
 
新しいグループの作成とグループ別メモ表示の切り替え要領
 
「メインウィンドウ」のメニューアイコン(ハンバーガーメニュー)をクリックし、「新しいグループ」を選択する。
「メインウィンドウ」のメニューアイコン(ハンバーガーメニュー)をクリックし、「新しいグループ」を選択する
 
グループ名を入力し、メモを作成する。
グループ名を入力し、メモを作成する。
 
参考:書式の書式を「チェックリスト型式」に設定する。
書式の書式を「チェックリスト型式」に設定する
 
3つのグループが作成されている状態で、画面には、メインウィンドウで選択されているグループのメモが表示されている。
3つのグループが作成されている状態で、画面には、メインウィンドウで選択されているグループのメモが表示されている
 
メインウィンドウでグループの選択を変更すると、メモの表示が変更されたグループに変わる。
メインウィンドウでグループの選択を変更すると、メモの表示が変更されたグループに変わる
 
メインウィンドウが閉じられている場合、システムトレイにある「メモアイコン」を右クリックすると、現在表示されているグループに青い印が付いている。
メインウィンドウが閉じられている場合、システムトレイにある「メモアイコン」を右クリックすると、現在表示されているグループに青い●印が付いている
 
グループを選択することで、表示されるメモの「グループの切り替え」が出来る。
グループを選択することで、表示されるメモの「グループの切り替え」が出来る。
 
 
 
7. タスクバーにある「メモアプリ」アイコンで出来ること
 
メインウィンドウが表示されていないので「メモアプリ」を起動しようとしても、既に「メモアプリ」が起動中の場合、二重起動はできない。
メインウィンドウが表示されていないので「メモアプリ」を起動しようとしても、既に「メモアプリ」が起動中の場合、二重起動はできない
 
タスクバーにある「メモアプリ」にマウスを当てると、隠れているメインウィンドウが確認できる。
タスクバーにある「メモアプリ」にマウスを当てると、隠れているメインウィンドウが確認できる
 
この「メモアプリ」アイコンをクリックすると、メインウィンドウが非表示になる。
この「メモアプリ」アイコンをクリックすると、メインウィンドウが非表示になる
 
再度「メモアプリ」アイコンをクリックすることで、メインウィンドウが表示出来る。
再度「メモアプリ」アイコンをクリックすることで、メインウィンドウが表示出来る
 
※:タスクバーに「メモアプリ」がない場合は、システムトレイにある「メモアイコン」を「中クリック」でメインウィンドウを表示する。
 
 
 
8. 「設定」の使い方
 
「メインウィンドウ」のメニューアイコン(ハンバーガーメニュー)をクリックし、「設定」を選択する。
「メインウィンドウ」のメニューアイコン(ハンバーガーメニュー)をクリックし、「設定」を選択する
 
「一般」タブでの設定内容。
「一般」タブでの設定内容
 
「メモ」タブでの設定内容:メモのサイズ、位置、色、フォント。
「メモ」タブでの設定内容:メモのサイズ、位置、色、フォント
 
メモの色を「循環させる」に設定すると、メモを作成する度に色が変化する。
メモの色を「循環させる」に設定すると、メモを作成する度に色が変化する
メモの色を「循環させる」に設定すると、メモを作成する度に色が変化する
 
「バックアップ」タブでの設定内容。
「バックアップ」タブでの設定内容
 
「自動開始」タブでの設定内容。
「自動開始」タブでの設定内容
 
「自動的に開始」をオンにすると起動時にアプリが自動的に立ち上がり、更に、「メモを画面に表示」をオンにしておくと起動時にメモ(付箋)が自動で表示される。
「自動的に開始」をオンにすると起動時にアプリが自動的に立ち上がり、更に、「メモを画面に表示」をオンにしておくと起動時にメモ(付箋)が自動で表示される
 

 

以上。
(2025.07.04)

 

 

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