Ubuntu sudoコマンドでのパスワード入力を不要にする

Ubuntu Desktop 22.04 LTS ノウハウ
sudoコマンド
パスワード入力を不要にする 
 
ubuntu で sudo コマンドを使うと、パスワード入力が求められる。
 
ubuntu で sudo コマンドを使うと、パスワード入力が求められる
 
以下、sudoコマンドでのパスワード入力を不要にする設定を記録。
 
 

 

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1. sudoersファイルの編集
 
/etc/sudoersファイルに、sudoの管理者権限などが記述されている。
 
この/etc/sudoersファイルを編集するための専用コマンド「visudo」が用意されており、ファイルをロックして文法チェックも行ってくれる。
 
このコマンドを使って、ubuntuユーザーの権限を登録する。
sudo visudo
登録内容
<username> ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL
 
このコマンドを使って、ubuntuユーザーの権限を登録する
 
/etc/sudoersファイルの内容。
/etc/sudoersファイルの内容
 
ubuntuユーザーの権限を登録。
ubuntuユーザーの権限を登録する
 
これで、sudoコマンドでのパスワード入力が不要になる。
 
 
 
2. sudoersの書式について
 
上記で登録した「ubuntu ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL」は、
[ユーザー ubuntu は] [全てのホストで]=[いかなるユーザーにでも変身]して [パスワードなし全てのコマンド] を実行できるという指定になっている。
 
 /etc/sudoers ファイルには、デフォルトで次のような指定が入っている。
①.%admin ALL=(ALL) ALL
②.%sudo ALL=(ALL:ALL) ALL
(%付きにするとグループ名。)
 
%adminの方は、Runas_Specとして(ALL)と指定されている。
%sudoの方は、Runas_Specとして(ALL:ALL)と指定されている。
 
【Runas_Spec 】とは、どのユーザやグループに変身できるかを指定するもので、
()内の左のALL:どのユーザーになれるかを指定。
()内の右のALL:どのグループになれるかを指定。
 
1つ目のRunas_Listだけが指定されている場合は、いかなるユーザーにでも変身してコマンドを実行できるが、-gオプション(プライマリグループ指定)ができない。

2つ目のRunas_Listだけが指定されている場合は、グループを任意に指定してコマンドを実行できるが、sudoを実行するユーザーの資格で実行することになる。

両方が空の場合は、sudoを実行するユーザーの資格でしかコマンドを実行できない。

無指定の場合は、rootとしてコマンドを実行できるが、グループを指定することはできない。

両方が指定されている場合
[xxxxxは] [全てのホストで]=[全ての人に変身可能:全てのグループを指定可能] [パスワードなしで] [全てのコマンド] を実行できるという指定になる。

sudoグループと比較すると、adminグループではグループを指定することができないという指定になっている。
 
 
 
3. 関連コマンド
 
ユーザ一覧を確認するコマンド。
cat /etc/passwd
 
ユーザ一覧を確認するコマンド
 
ユーザー情報のみ表示するコマンド。
cut -d: -f1 /etc/passwd
 
ユーザー情報のみ表示するコマンド
 
グループ一覧を確認するコマンド。
cat /etc/group
 
グループ一覧を確認するコマンド
 
ユーザが所属するグループを確認するコマンド。
groups USER_NAME
 
ユーザが所属するグループを確認するコマンド
 
ユーザをグループに追加するコマンド。
sudo gpasswd -a USER_NAME GROUP_NAME
 

 

以上。
(2024.02.18)

 

 

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