Ubuntu 22.04 システムドライブをSSDにクローンする

Ubuntu Desktop 22.04 LTS ノウハウ
システムドライブの中身をSSDにクローンする方法
 
Ubuntu  22.04で各種のテストを行うに当って、トラブルが起きた時に元に戻れるバックアップがあれば、憂いなしである。
 
Clonezillaが立ち上がるので、「Clonezilla live (VGA with large font & To RAM)」選択する
 
以下、Ubuntu  22.04でシステムドライブをSSDにクローンした記録。
 
 

 

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1. Ubuntuでクローンを作成する方法
 
「Ubuntuでは使用中のOSのクローンを作れない」ため、「Live USB」または「ブータブルディスク」で、クローンツールを起動し、システムドライブの中身をSSDにクローンする必要がある。
 
今回 Ubuntu 22.04 のクローンを作成するにあたって、以下の2つの「クローンツール」を使ってみた。
 
①.Clonezilla
Clonezillaは「Live USB/CD」として起動することができるクローンツールで、ドライブのクローンがビット単位で行われ、且つ、ドライブから使用済みのブロックのみを保存・復元するため、クローン効率が高い。
「Debian」や「Ubuntu」をベースに開発されており、無料で利用できる。
 
②.EaseUS Todo Backup
無料のバックアップソフトで、「ディスク クローン」機能を使えばパソコンを丸ごとバックアップできる。
EaseUS Todo Backupは、「ブータブルディスク」でも実行することが出来る。
 

 「ブータブルUSB」と「Live USB」の違い
ブータブルUSBは現在の起動ドライブに OS/ツール をインストールするためのもの、LiveUSBはそれ自体が OS/ツール の起動ドライブになる。

 ブータブル‐ディスク【bootable disk】
オペレーティングシステム (OS) やユーティリティプログラムを起動(ブート)するものを指す。 媒体によってブータブルディスクとも呼ばれる。

 
 
 
2. Clonezillaの「Live USB」を作成する
 
Clonezilla公式サイトにアクセスし、「Ubuntu-based」のリリースを選択する。
Clonezilla公式サイトにアクセスし、「Ubuntu-based」のリリースを選択する
 

 DebianベースとUbuntuベースの違い
・「Ubuntu」ベースの「Clonezilla」は、 「Debian」ベースの「Clonezilla」よりサポートするハードウェアが多くなっています。
・一方ディスクイメージのサイズは、「Debian」ベースの「Clonezilla」の方が「Ubuntu」ベースの「Clonezilla」よりも少し小さくなります。
まず「Ubuntu」ベースの「Clonezilla」を利用してみてください。

 
 
「file type」を「iso」に設定し、ダウンロードする。
「file type」を「iso」に設定し、ダウンロードする
 
パソコンにUSBメモリを挿入し、Rufus (ルーファス) の【.exe】ファイルを実行する。
パソコンにUSBメモリを挿入し、Rufus (ルーファス) の【.exe】ファイルを実行する
 
Rufusの「ドライブ プロパティ」が開くので、
・「デバイス」欄でUSBメモリを選択し、
・「ブートの種類」欄に、「選択」ボタンでダウンロードした
 【clonezilla-live-20240116-mantic-amd64.iso】を指定する。
・必要に応じて「パーティション構成」も設定し、
[スタート]ボタンをクリックする。
 
"ISOHybridイメージの検出"というダイアログが表示されるので、「ISOイメージモードで書き込む」にチェックを入れ、「OK」をクリックする。
「ISOイメージモードで書き込む」にチェックを入れ、「OK」をクリックする
 
"ダウンロードが必要です"というダイアログが表示されるので、「はい」をクリックする。
「はい」をクリックする
 
「OK」をクリックする。
「OK」をクリックする
 
状態に「準備完了」と表示されたら、「閉じる」をクリックしてUSBメモリを取り外す。
状態に「準備完了」と表示されたら、「閉じる」をクリックしてUSBメモリを取り外す
 
 
 
3. ClonezillaでUbuntuのクローンを作る
 
作成した「Live USB」をPCに挿入し、電源を入れる。
(Gateway PC の場合、「<F12> Display Boot Menue.」キーを押すとブートメニューが表示できる。)
Gateway PC の場合、「<F12> Display Boot Menue.」キーを押すとブートメニューが表示できる
 
ブートメニューから「Live USB」を選択する。
ブートメニューから「Live USB」を選択する
 
Clonezillaが立ち上がるので、「Clonezilla live (VGA with large font & To RAM)」選択する。
Clonezillaが立ち上がるので、「Clonezilla live (VGA with large font & To RAM)」選択する
 
ここで、しばらく時間がかかる。
ここで、しばらく時間がかかる
 
言語選択画面が表示されるので、「日本語」を選択する。
言語選択画面が表示されるので、「日本語」を選択する
 
キーボード選択画面が表示されるので、「Keep」を選択する。
キーボード選択画面が表示されるので、「Keep」を選択する
 
「Start _Clonezilla Clonezilla を開始します」を選択する。
「Start _Clonezilla Clonezilla を開始します」を選択する
 
「device-device ディスク/パーティション⇔ディスク/パーティション」を選択する。
「device-device ディスク/パーティション⇔ディスク/パーティション」を選択する
 
「Beginner 初心者モード」を選択する。
「Beginner 初心者モード」を選択する
 
「disk_to_local_disk 「ローカルディスク→ローカルディスク」複製」を選択する。
「disk_to_local_disk 「ローカルディスク→ローカルディスク」複製」を選択する
 
コピー元のローカルディスクを選択する。
クローン元のローカルディスクを選択する
 
コピー先のローカルディスクを選択する。
コピー先のローカルディスクを選択する
 
「-sfsck」を選択する。
「-sfsck」を選択する
 
「-k0」を選択する。
「-k0」を選択する
 
「-p choose」を選択する。(「-p poweroff」を選択した方が手っ取り早い。)
「-p choose」を選択する
 
「Enter」キーを押す。
「Enter」キーを押す
 
コピー先のディスクが上書きされるという【警告】が出るので、y を入力する。
コピー先のディスクが上書きされるという【警告】が出るので、y を入力する
 
本当に続けてもよいかと聞かれるので、y を入力する。
本当に続けてもよいかと聞かれるので、y を入力する
 
partition 1 of 2 のクローンが開始される。
クローンが開始される
 
partition 2 of 2 のクローンが開始される。
partition 2 of 2 のクローンが開始される
 
クローンが完了。掛かった時間は「03:24」と表示された。
クローンが完了。掛かった時間は「03:24」と表示された。
 
この後の作業の説明があり、「Enter」キーを押して続ける。
この後の作業の説明があり、「Enter」キーを押して続ける
 
「poweroff」を選択して、終了する。
「poweroff」を選択して、終了する
 
 
 
4. EaseUS ToDo Backup ブータブルディスクの作成
 
EaseUS ToDo Backup を起動し、メニューから「ブータブルディスクの作成」を選択する。
EaseUS ToDo Backup を起動し、メニューから「ブータブルディスクの作成」を選択する
 
「WinPEブータブルディスクの作成」と「DVD」をを選択し、「作成」をクリックする。
「WinPEブータブルディスクの作成」と「DVD」をを選択し、「作成」をクリックする
 
今回は、「DVD」をブータブルディスクにした。
 
 
 
5. EaseUS ToDo Backup でUbuntuのクローンを作る
 
PCに「WinPEブータブルディスク」をセットし、電源を入れる。
 
ブータブルディスクから起動出来るように、BIOSの「Boot Options」を設定する。
ブータブルディスクから起動出来るように、BIOSの「Boot Options」を設定する
 
BIOSの設定を保存して、終了する。
BIOSの設定を保存して、終了する
 
ブータブルディスクから起動が始まる。
ブータブルディスクから起動が始まる
 
EaseUS ToDo Backup が立ち上がる。
EaseUS ToDo Backup が立ち上がる
 
メニューから「クローン」を選択する。
メニューから「クローン」を選択する
 
クローン元のソースディスクを選択する。
クローン元のソースディスクを選択する
 
クローン先のターゲットディスクを選択する。
クローン先のターゲットディスクを選択する
 
「高度なオプション」をクリックし、「SSDに最適化」と「セクタバイセクタクローン」にチェックを入れる。
「高度なオプション」をクリックし、「SSDに最適化」と「セクタバイセクタクローン」にチェックを入れる
 
「次へ」をクリックする。
「次へ」をクリックする
 
ターゲットディスクのシステムパーティションが上書きされるという【注意】が出るので、「はい」をクリックする。
ターゲットディスクのシステムパーティションが上書きされるという【注意】が出るので、「はい」をクリックする
 
「実行」をクリックする。
「実行」をクリックする
 
本当に続けますか?と聞かれるので、「はい」をクリックする。
本当に続けますかと聞かれるので、「はい」をクリックする
 
クローンが開始される。
クローンが開始される
 
クローンが完了する。
クローンが完了する
 
経過時間に「37:06」と表示された。
 
 
 
6. まとめ
 
Clonezilla は、
スピードが速く、安全で信頼性の高いツールと言える。
但し、操作がめんどくさい。
 
EaseUS ToDo Backup は、
操作が分かりやすい。
容量の大きいものから容量の小さいものへのクローンもできる。
但し、信頼性に不安がある。
 

 

以上。
(2024.02.06)

 

 

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