Ubuntu 22.04 LibreOffice Impress の使い方

Windows PC 旧型PCの活用事例
Ubuntu Desktop 22.04 LTS
LibreOffice Impress を使ってみる
 
「Ubuntu 22.04」では「Impress」を使い、Windows 10 では「 PowerPoint」を使って、それぞれで、NASの共有ファイルにスライドファイルを作成し、且つ、相互に編集を加えながら、互換性を確かめてみる。
 
Ubuntu Impress で「.jpg」画像をを貼り付けて「保存」をすると、「ファイル形式の確認」画面が表示される
 
以下、UbuntuとWindowsシステムで、プレゼンテーションソフトの相互運用性を確かめた記録。
 
 

 

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1. LibreOffice Impressの使い方
 

 LibreOffice Impress
LibreOffice Impressは、フリーかつオープンソースのプレゼンテーションソフトウェアである。オフィススイートのLibreOfficeに含まれるアプリケーションの1つで、The Document Foundationによって開発が行われている。

 
LibreOffice のバージョン:【7.3.5.2】。
LibreOffice のバージョン:【7.3.5.2】
 
 
起動時の画面。
起動時の画面
 
デフォルトのレイアウトと各部の名称。
デフォルトのレイアウトと各部の名称
 
 
プレゼンテーションの保存
 
作成したドキュメントを保存するには、メニューバーの「ファイル」>「名前を付けて保存」に移動するか、標準ツールバーの「名前を付けて保存」をクリックする。
作成したドキュメントを保存するには、メニューバーの「ファイル」>「名前を付けて保存」に移動するか、標準ツールバーの「名前を付けて保存」をクリックする
 
ファイル名を入力して、「保存」をクリックする。
ファイル名を入力して、「保存」をクリックする
 
拡張子に「.odp」が付いたファイルが保存される。
拡張子に「.odp」が付いたファイルが保存される
 
新しいスライドの追加
 
新しいスライドを追加するには、メニューバーの「新しいスライド」をクリックするか、タスクペインのレイアウトを選択し、右クリックして「スライドの挿入」を選択する。
新しいスライドを追加するには、メニューバーの「新しいスライド」をクリックするか、タスクペインのレイアウトを選択し、右クリックして「スライドの挿入」を選択する
 
スライドが追加される。
スライドが追加される
 
 
画像の挿入
 
画像を挿入するには、メニューバーの「挿入」>「画像」に移動するか、標準ツールバーの「画像の挿入」をクリックする。
画像を挿入するには、メニューバーの「挿入」>「画像」に移動するか、標準ツールバーの「画像の挿入」をクリックする
 
 
図形の挿入
 
図形を挿入するには、標準ツールバーの「基本シェイプ」をクリックし、図形を選択して描画する。
図形を挿入するには、標準ツールバーの「基本シェイプ」をクリックし、図形を選択して描画する
 
 
塗りつぶし無し
 
挿入した図形のサイズや塗りつぶしの色を変更するには、タスクペインにオブジェクトの「プロパティ」が表示されているので、該当の項目値を変更する。
 
挿入した図形の色を【塗りつぶし無し】にするには、「プロパティ」にある「領域」内の「塗りつぶし」の色を【なし】にする。
挿入した図形の色を【塗りつぶし無し】にするには、「プロパティ」にある「領域」内の「塗りつぶし」の色を【なし】にする
 
これで、図形の色が消え枠線だけになる。
これで、図形の色が消え枠線だけになる
 
 
線の色や太さを変更する
 
枠線の色を変更するには、「プロパティ」にある「線」の【色】をクリックして、希望の色を選択する。
枠線の色を変更するには、「プロパティ」にある「線」の色をクリックして、希望の色を選択する
 
これで、枠線の色が変わる。更に「線」の【幅】をクリックして、希望の太さを選択する。
これで、枠線の色が変わる。更に「線」の【幅】をクリックして、希望の太さを選択する
 
枠線の色と太さが変更された。
枠線の色と太さが変更された
 
 
「図として保存」する方法
 
オブジェクトを選択し、右クリックして「コピー」を選択する。
オブジェクトを選択し、右クリックして「コピー」を選択する
 
メニューバーの「貼り付け」から「ビットマップ画像」を選択する。(※:「貼り付け」アイコンは【コピー】された状態でないと表示されない。)
メニューバーの「貼り付け」から「ビットマップ画像」を選択する
 
画面では分かりにくいが、オブジェクトの上にオブジェクトがはりついているので、右クリックして「保存」を選択する。
画面では分かりにくいが、オブジェクトの上にオブジェクトがはりついているので、右クリックして「保存」を選択する
 
「ファイル」アプリが開くので、名前を付けて「保存」をクリックする。
「ファイル」アプリが開くので、名前を付けて「保存」をクリックする
 
「PNG オプション」画面が表示される。
「PNG オプション」画面が表示される
 
図が、拡張子「.png」で保存される。
図が、拡張子「.png」で保存される
 
保存された図を開いてみる。
保存された図を開いてみる
 
 
テキストの挿入
 
メニューバーに「テキストボックスの挿入」アイコンがあるので、これをクリックする。
メニューバーに「テキストボックスの挿入」アイコンがあるので、これをクリックする
 
テキストボックスを選択していると、タスクペインに「プロパティ」が表示されるので、【フォントやサイズ】等々の属性が設定出来る。
テキストボックスを選択していると、タスクペインに「プロパティ」が表示されるので、【フォントやサイズ】等々の属性が設定出来る
 
又、テキストボックスを右クリックすると「アクションメニュー」が表示され、「線」を選択すると・・・。
テキストボックスを右クリックすると「アクションメニュー」が表示され、「線」を選択すると・・・
 
「線」に関する詳細設定ができ、
「線」に関する詳細設定
 
「領域」を選択すると、「領域の色」や「影」等の詳細設定ができる。
「領域の色」や「影」等の詳細設定
 
 
 
2. Windows との 相互運用性
 
Impress で作成した「.odp」 を Ubuntu で表示した状態。
Impress で作成した「.odp」 を Ubuntu で表示した状態
 
Impress で作成した「.odp」 を Windows の PowerPoint で表示した状態。
画面全体が暗くなる。
Impress で作成した「.odp」 を Windows の PowerPoint で表示した状態
 
PowerPoint で作成した「.pptx」 を Widows で表示した状態。
PowerPoint で作成した「.pptx」 を Widows で表示した状態
 
PowerPoint で作成した「.pptx」 を Ubuntu の Impress で表示した状態。
表示に問題は無い。
PowerPoint で作成した「.pptx」 を Ubuntu の Impress で表示した状態
 
Ubuntu Impress で「.jpg」画像をを貼り付けて「保存」をすると、「ファイル形式の確認」画面が表示される。
Ubuntu Impress で「.jpg」画像をを貼り付けて「保存」をすると、「ファイル形式の確認」画面が表示される
 
ODF 形式を使用」で保存したファイルを、PowerPointで開いた状態。
画面全体が暗くなっている。
「ODF 形式を使用」で保存したファイルを、PowerPointで開いた状態
 
PowePoint 2007-365形式を使用」で保存したファイルを、PowerPointで開いた状態。表示に問題無し。
「PowePoint 2007-365形式を使用」で保存したファイルを、PowerPointで開いた状態
 
 
Impress で作成したドキュメントを保存する際に、「ファイル」アプリの右下に保存形式が選択出来る【」が現れる。ここをクリックすると、幾つもの「形式」が表示され選択可能となっている。
Impress で作成したドキュメントを保存する際に、「ファイル」アプリの右下に保存形式が選択出来る【欄」が現れる。ここをクリックすると、幾つもの「形式」が表示され選択可能となっている
 
「PowePoint 2007-365形式を使用」で保存すると、ファイルの拡張子が「.pptx」で保存される。
 
 
結論:
.pptx」で保存すれば、UbuntuとWindows間での相互運用に問題は無い。
 
 
 
3. Impressの特長
 
「サイドバー」がある
 
Impressには、便利な機能が詰まった「サイドバー」がある。
Impressには、便利な機能が詰まった「サイドバー」がある
 
「サイドバー」には、【デッキ】と呼ばれる機能が「8つ」入っている。
 
プロパティ:レイアウト変更やオブジェクトの書式を変更。
スライドを選択してワークスペースに表示すると、「プロパティ」デッキが開き、「スライド」パネルと「レイアウト」パネルが使用可能になりる。
スライドのオブジェクトを選択すると、プロパティデッキには、”文字・リスト・段落・画像・領域・線・効果・影・位置およびサイズ・段組み”の各パネルが表示される。(表示されるパネルは、選択されたオブジェクトの種類によって異なる。)
 
スタイル:テキストや図形のスタイルを変更。
 
ギャラリー:「クリップアート」のような画像を挿入できるライブラリー。
 
ナビゲーター:全てのスライドとスライド内の構成要素の表示。
 
シェイプ:描画可能な全ての図形を表示。
「シェイプ」を選択すると全ての図形がカテゴリー別に表示され、図形をクリックすることで、直ぐに描画することが出来る。
「シェイプ」を選択するとすべての図形がカテゴリー別に表示され、図形を選択することで直ぐに描画することが出来る
 
画面切り替え:プレゼンテーションでの、スライドの切り替え効果を設定。
 
アニメーション:アニメーション効果の設定。
 
マスタースライド:スライドマスター。
 
 
PDF が作成できる
 
メニューバーの「ファイル」→「次の形式でエクスポート」を開くと、「PDFとしてエクスポート」 ができる。
メニューバーの「ファイル」→「次の形式でエクスポート」を開くと、「PDFとしてエクスポート」 ができる
 
「PDFとしてエクスポート」をクリックすると「PDFオプション」画面が表示され、PDFに関する各種設定が行える。
「PDFとしてエクスポート」をクリックすると、「PDFオプション」画面が表示されPDFに関する各種設定が行える
 
 
 
4. まとめ
 
「LibreOffice」は、無料で使えるMS Officeの互換ソフトで、利用期限も無い。
 
LibreOffice に含まれるプレゼンテーションツールである「Impress」は、プレゼンテーションを「ODP」書式で作成するが、Microsoft Office の「PowerPoint」書式でも作成が可能で、互換性が非常に高いソフトである。
 
文章、箇条書き、番号付きのリスト、表、グラフ、多くののグラフィックオブジェクト(クリップアート、図形、写真)など、多くの異なる要素を含むスライドが作成できる。
 
多彩なオプション機能があり、「慣れ」れば「PowerPoint」より優れているともいえる。
 

 

以上。
(2022.08.26)

 

 

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