Ubuntu 22.04 ペイント代替ソフト Krita の選定

Windows PC 旧型PCの活用事例
Ubuntu Desktop 22.04 LTS
ペイント代替ソフト Krita の選定
 
Ubuntu を日常使いのデスクトップPCにするには、Microsoftペイントと同様の機能を有する「シンプルで使い易い」画像エディタは必須である。
 
編集したい画像をドラッグして開いた様子
 
以下、Ubuntu 22.04 に最適な「ペイントの代替ソフト」を選定した記録。
 
 

 

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1. ペイント代替ソフトの選定
 
Windowsで「ペイント(Microsoft Paint)」を使用している場合、同等の機能を持ち操作性が同じアプリが望ましい。
 
日頃、最も使用頻度の高い2つの機能の使い易さを選定条件とした。
・画像サイズの変更
・画像の切り抜き
 
Ubuntuで稼働するペイントソフトには、シンプルなものから複雑な機能を持つものまで意外と多くソフトがあり、全ては調べ切れないが簡単なものを中心にチェックしてみる。
 
Pinta
 
「Pinta」の初期画面。ピンタは、Ubuntuでは一番簡単で使いやすいペイントソフトとして紹介されている。
「Pinta」の初期画面
 
画像サイズを変更する際に、縦横比を保持で「幅」を変更しても「高さ」の値が連動して変更されない、が、「OK」をクリックすると「高さ」も変更された画像になる。
画像サイズを変更する際に、縦横比を保持で「幅」を変更しても「高さ」の値が連動して変更されない、が「OK」をクリックすると「高さ」も変更された画像になる
 
色んな局面で「Unhandled exception 」画面が表示され、鬱陶しい。
色んな局面で「Unhandled exception 」画面が表示されて、鬱陶しい
 
 
gpaint
 
「gpaint」の初期画面。
「gpaint」の初期画面
 
「gpaint」では、
画像を「ドラッグ & ドロップ」で開くことが出来ない。
画像の「サイズ変更」が出来ない。
 
 
XPaint
 
「XPaint」の初期画面。
「XPaint」の初期画面
 
「XPaint」は、画面が2分割になっており、操作性に違和感がある。
画像を「ドラッグ & ドロップ」で開くことが出来ない。
画像の「サイズ変更」が出来ない。
 
 
Kolourpaint
 
「Kolourpaint」の初期画面。
「Kolourpaint」の初期画面
 
「Kolourpaint」は、最もMSペイントに近い操作感で完成度も高い。
 
サイズ変更した画像をそのまま保存すると、画像のサイズは変更されるが元のキャンパスサイズのままで保存される。サイズを変更した画像をコピーして、新規ファイルに貼り付けてから保存するという手間が必要。
サイズ変更した画像をそのまま保存すると、画像のサイズは変更されるているが元のキャンパスサイズのままで保存される。サイズを変更した画像をコピーして、新規ファイルに貼り付けてから保存する必要がある。
 
切り取った画像を新規ファイルに貼り付ける際、キャンパスサイズを貼り付ける画像サイズより小さくしておく必要がある。(MSペイントと同じ操作。)
MSペイントと同じ操作だが、切り取った画像を新規ファイルに貼り付ける際に、キャンパスサイズを貼り付ける画像のサイズより小さくしておく必要がある
 
 
Krita
 
「Krita」の初期画面。
「Krita」の初期画面
 
「Krita」は「GIMP」に似た画面で、MSペイントとは比較にならない高機能の【無料のオープンソースグラフィック編集】ソフトである。
 
操作性については個々人の好みがあるが、幾つか試した中で、一番相性が良かった。
 
 
結論:「Krita」。
高機能すぎて少し重たい気もするが、使い勝手は最高。
 
 
 
2. Krita のインストール
 
「Ubuntu Dock」にある「Ubuntu Software」を起動して、検索をクリックする。
「Ubuntu Dock」にある「Ubuntu Software」を起動して、検索をクリックする
 
「Krita」と入力して検索すると、Krita パッケージが表示されるので、「Krita」をクリックする。
「Krita」と入力して検索すると、Krita パッケージが表示される
 
「インストール」をクリックする。
「インストール」をクリックする
 
パスワードが要求される。
パスワードが要求される
 
インストールが終わったら「 右上の✖(閉じる)」を選択する。ちなみに「ゴミ箱」アイコンは、アンインストール。
インストールが終わったら「 右上の✖(閉じる)」を選択する
 
左下隅の「アプリケーションメニュー」を開くと、「Krita」のアイコンが追加されている。
左下隅の「アプリケーションメニュー」を開くと、「Krita」のアイコンが追加されている
 
 
 
3. Krita の使い方
 
Krita バージョン【5.1.0】。
Krita バージョン【5.1.0】
 
初期画面から画像を開くには、ウィンドウに画像をドラッグするだけでよい。
初期画面から画像を開くには、ウィンドウに画像をドラッグするだけでよい
 
ツールバーの「ファイル」をクリックすれば、「新しいドキュメント」が作成できる。
ツールバーの「ファイル」をクリックすれば、「新しいドキュメント」が作成できる
 
編集したい画像を、ドラッグして開いた様子。
編集したい画像をドラッグして開いた様子
 
 
画像の「サイズ変更」
 
ツールバーの「画像」→「画像を新しいサイズにスケール」をクリックする。
ツールバーの「画像」→「画像を新しサイズにスケール」をクリックする
 
「ピクセル寸法」でサイズを指定する。「比率を保つ」にチェックが入っていれば、「幅」を変更すると連動して「高さ」も変わる。
「ピクセル寸法」でサイズを指定する。「比率を保つ」にチェックが入っていれば、「幅」を変更すると連動して「高さ」も変わる。
 
サイズが変更された画像が、右下に表示される。
サイズが変更された画像が、右下に表示される
 
画像を保存する際に「GIF」と「PNG」の場合は、透過情報の保存要領が指定できる。
画像を保存する際に「GIF」と「PNG」の場合は、透過情報の保存要領が指定できる
 
画像サイズを変更して保存したファイルを「画像ビューアー」で開くと、右サイドに画像の「プロパティ」が表示されるので、変更結果が分り易い。
画像サイズを変更して保存したファイルを、「画像ビューアー」で開いてみる
 
 
画像の「切り取り」
 
「矩形選択ツール」を使って、切り取る範囲を設定する。
「矩形選択ツール」を使って、切り取る範囲を設定する
 
ツールバーから「編集」→「切り取り」をクリックする。
ツールバーの「編集」→「切り取り」をクリックする
 
対象範囲が切り取られる。
対象範囲が切り取られる
 
ツールバーの「ファイル」→「新しいドキュメント」をクリックする。
ツールバーの「ファイル」→「新しいドキュメント」をクリックする
 
「新しいドキュメントを作成」画面が表示されるので、この中にある「クリップボードより」を選択して「作成」をクリックする。
「新しいドキュメントを作成」画面が表示されるので、この中にある「クリップボードより」を選択して「作成」をクリックする
 
「この画像にはカラープロファイルがないので、どのプロファイルを割り当てるか?」と聞かれるので、「AsWeb(sRGB)」を選択する。【記憶】にチェックを入れておけば、次回からはこの画面は表示されなくなる。
「この画像にはカラープロファイルがないので、どのプロファイルを割り当てるか?」と聞かれるので、「AsWeb(sRGB)」を選択する
 
切り取った画像が、切り取ったサイズで貼り付けられる。
切り取った画像が、切り取ったサイズで貼り付けられる
 
スグレモノ機能。
「新しいドキュメントを作成」画面が表示され、
【切り取った画像が、切り取ったサイズで貼り付けられる】。
 
 
画像を保存する際、「Krita」のデフォルトの保存形式は【*.kra】なので、変更が必要。
画像を保存する際、「Krita」のデフォルトの保存形式は【*.kra】なので、変更が必要
 
「PNG 画像」を選択すると、透過情報の保存要領が聞かれる。
「PNG 画像」を選択すると、透過情報の保存要領が聞かれる
 
保存したファイルを「画像ビューアー」で開くと、右サイドに画像の「プロパティ」が表示される。
保存したファイルを「画像ビューアー」で開くと、右サイドに画像の「プロパティ」が表示される
 
 
Kritaは、PhotoshopとIllustratorを合わせたような機能を持つが、動作は軽く、且つ、マルチプラットフォームに対応したGUI開発フレームワーク「Qt(キュート)」で開発されているせいか、直感的に使えて個人的には相性が良い。
 

 

以上。
(2022.08.29)

 

 

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